2014年2月12日水曜日

投票率の低さ:「国民は主権者」としての意識の欠如か

政治不信、政治離れが投票率の低さにつながっているようだが、「私たち国民は主権者」としての立場、意識を重視しなければならないのではないか。軽視すればするほど政権の安泰化を招き、間違った方向へと政治が進む。

今回の東京都知事選は、211万票を獲得した舛添さんが早々と当選を確実にした。でも、世論調査では90%近くの人が投票に行くと答えていたが、実際の投票率は46%、舛添えさんの獲得票率から考えても5人に1人が支持しているだけで、これで民意に押されて知事になったと胸を張れるだろうか。

相手候補者との比較で「悪さ加減の少ない」選択肢になったのだろう。

ところでどうしてこうも「政治離れ」が進んでいるのか。

考えられることの一つに、信頼でき、尊敬できる政治家がいないことだ。そういう信頼できる政治家がいれば、その政治家の話を聞き政治の善し悪しの比較ができる。

しかし、今の政治家はどうか。権力闘争をやったことのない2世議員が幅を利かせる。昔は三角大福と言われ、三木さん、田中角栄さん、大平さん、福田さん等重鎮がいて、自民党内でも力のバランス、政策のバランスが取れていた。

今はどうか。安倍さんは派閥の長ではないので、お友達を重用し、自分に合った人事を断行、言論界を含めてやりたい放題だ。アベノミクス効果の円安、株高が日本経済に復活の兆候を見せている。だから、今安倍総理に正面から対抗できる人はいないのだ。

麻生さんは、安倍さん同様に首相経験者であるが「次は俺」と再度総理の座を狙っているという。谷垣さんは自民党の苦しい時代を総裁として支えてきたが、総裁選で石原さんに裏切られたが総理への意欲はあるのではないか。

石破さんは、先の総裁選で一次予選は党員の多数の賛成を得て、トップになったが、最終選の国会議員のみの選挙で派閥の領袖の支持を得た安倍さんに総裁の座をもっていかれた。

その反省から、自民党の内規を最終選にも党員を加えることに変更し、総裁の座を狙っているのではないか。若手では脱原発の河野さん、小泉進次郎さんも期待されているが、どうなのだろう。

国民に信頼され、尊敬される政治家になれるのだろうか。

そして2つ目は、政治の善し悪しが判断しにくく、政治離れの結果になっている国民の主権者としての立場の軽視にあるのではないか。

今の政治不信、政治離れは政治家にも原因があるが、国民がその主権者としての立場を軽視していることに大きな要因があるのではないか。

ワンイシュ―の選挙の是非も問われているが、そういうYES、NOをはっきりさせる政治もいいのではないか。いろんな政策が絡んでくると選択が難しく、判断しにくくなり、必然的に政治から離れていくことになる。

それが低投票率にもつながっているのではないか。投票率の低下は先進国でも問題になっている。

兎に角、私たちが「主権者としての立場」をしっかりわきまえることが大切である。政権が安泰化したらろくな事はない。

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