2015年3月18日水曜日

国の借金1029.9兆円:少しづつ減らせと言うが、財務相は「マイクの前では言いづらい」と

行田議員(日本を元気にする会、無所属会)が17日の参議院予算委員会で国の借金について質問に立ち、少しずつ返したらどうかと追求するも麻生財務相は「立場上マイクの前での説明はしかねるがこっそりとなら説明しても良い」と交わし、公の場での削減議論は出来なかった。

17日午後、出先でNHKラジオの参議院予算委員会国会中継を聞いていたら日本を元気にする会の行田議員が国の借金について政府を追及していた。

今、国の借金は1029.9兆円になっているようだ。GDPが約500兆円だから対GDP比で200%になる。

借金ばかりでなく資産もあるから心配ないというエコノミストも多いが、行田議員は「その資産はどのくらいあるか」と質問した。

麻生財務相は、計算の仕方が色々あるが25年度で652.7兆円という。内訳も説明していたがラジオのため聞くづらい面もありはっきり分からないが、外為証券129.3兆円、財政融資137.9兆円、年金運用益104.8兆円などを説明していた。

借金から資産を引いた差が490兆円になる。これで国の借金を考えると対GDP比でも98%で何ら問題はなく、財務省や政権が消費税増税を急ぐ理由が分からないというエコノミストも多いのだ。

でも、この資産というものは、直ぐに現金化出来ない物が多く資産ではあるが扱いやすい資産ではないとも言われている。

行田議員は、この規模をどう思うかと安倍総理に質した。

安倍総理は返答に困っている様子だ。借金も多額なので特別に大きいとは思わないと答えていた。

行田議員は外貨準備高の比較をしていた。1位は中国、2位が日本、1.27兆ドル(?)と言っていたようだ。予算委員会ではフリップを用意していたようだがラジオでは分からない。
こう言う高い水準が必要なのかと麻生財務相に質す。

麻生財務相は、為替介入など外国為替相場の安定のために備えていると言い、円安や石油急騰に耐えるためにも大事なのだという。

円売り、ドル買いの繰り返しの結果こうなった。その資金調達は国債を発行してドルを買いその債権が117.4兆円になっている(聞き取りにくかったので正確さは?)。

これを使って国債の償還にあて借金を減らしてはどうかと行田議員は提案した。為替介入規模もドル売りでは14兆円程度だ。チョットずつ円に戻すことは出来ないのか。今為替は121円台であることをよく考えて欲しいと言う。

これに対して麻生財務相は、介入と言うことになると与える影響は大きい。このマイクの前で言うことはドット動くので立場上避けなければならない。

「こっそり聞いてくれれば説明できるが」と苦渋の答弁のようだった。

この外為特会の多額の余剰金については、維新の党の江田代表もことある毎に借金返済に充てたらどうかと提案していたが、財務相は財務省の考えを代弁するだけで財務省の利権(?)に足を突っ込むことは出来ていない。

安倍政権は経済成長と財政健全化を日本経済再生の両輪と言っているが、国の借金1029兆円そのものの扱いについてはこれと言った議論は出来ていない。いつも財務省の考え方の説明で終わっている。

安倍総理は財務相の経験が無いのだから財務省に牛耳られることはないはずだ。財務省を越えた議論をして財政健全化への国民の理解を深める必要があるのではないか。

麻生さんは当初言葉尻を取って、政府の借金であって国民は債権者と言っていたが、政府の借金は国民の借金ではないのか。



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