2015年3月7日土曜日

安倍自民党の衰退の始まりか:閣僚の不祥事、人材不足、領袖がいやがる世代交代そして強権政治

安倍強権政権で自民党衰退の始まりか
「オイオイどうなっているんだ」、緩みきった安倍内閣閣僚の不祥事、人材不足、領袖のいやがる世代交代でポスト安倍が見えず、更には言論牽制、強権政治で自民党は衰退の道をたどっているのか。閣僚に「政治とカネ」の問題が噴出、国会審議で追求する野党にも飛び火し、「もうこれ以上追求せず」と手打ちをしたが、嘘がバレバレの下村文科相に限っては悪質きわまりなく、更に農水政務次官の不倫騒動には呆れかえるばかりだ。

安倍第2次内閣では実力者を擁して高い支持率を確保できたが、入れ込みすぎた女性議員登用も「政治とカネ」で閣僚辞任騒ぎ、大臣待望組への不満解消に内閣改造をやった途端に余りにもお粗末な人材不足をさらけ出した。

更に、世代交代を嫌う領袖の動きもありポスト安倍の対抗馬とみられていた石破さんは地方創生相で閑職に追いやられ党内リベラル派とみられていた宏池会出身の谷垣さんも安倍さんの懐柔でタカ派色をにじませポスト安倍はいなくなった。

第2次内閣に比べ第3次内閣は安倍さんの友達、女性議員を多用し、驕り高ぶった「お友達内閣」は、ご多分に漏れず躓き始めた。

一方、政策課題は自衛権行使、存立危機事態、安保法制、更には防衛省設置法改正でシビリアンコントロールに制服組も同列に考える改正を閣議決定するなど広く議論を起こす前にとんとん拍子で安倍色を出している。

ところが、あれほどアベノミクスと言っていたにもかかわらず、施政方針演説では1箇所しか触れず、株高は企業や富裕層を儲けさせたが、円安は物価高で思ったほど賃金も上がらず生活は苦しくなるばかりだ。実質賃金の上昇に向け財界に賃上げを強要している。

2年で2%の物価目標も今年5月が期限だが達成される見込みはない。黒田総裁、岩田副総裁は辞職の準備をしているのだろうと思ったら「時期がずれそうだ」と責任回避の言動だ。

消費税の10%増へ向け日銀は量的追加緩和を決めたが、安倍総理は10%への増税を先送りし官邸と日銀の思惑の違いを見せつけた。「そんなに市場にカネを流してどうするんだ」と心配になる。

行き過ぎた量的緩和は国債の下落、金利の上昇で「国債はリスク資産」という黒田総裁の経済財政諮問会議での発言を政府は封印する始末だ。財政健全化も官邸と日銀の間に深い溝が出来た感じだ。

2%物価目標、マネタリーベース増は安倍政権発足時の重要な経済政策であったが、民主党の前原さんが予算委員会で「何故、2%物価目標か」と質問すると安倍さんは「2%,3%、4%と専門家の間で意見があったが、一番達成出来そうな2%を考えた」と答えているし、「量的緩和の出口戦略」を聞かれると「判断は専門家に任せている」と無責任な答弁だ。

こんな総理に日本経済の再生を託しているのだ。


政権の意向に反する論評をする報道にクギを刺し言論牽制をする安倍政権に何時国民はNOを突きつけるか。統一地方選が迫ってきた。自民党政権は負けても「国政には無関係」と言い続けることが出来るか。

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