2015年7月29日水曜日

安保関連法案・参院審議(2):10本の法案がどう絡んで平和安全法制を構築しているのか

安保関連法案の参院審議が始まったが、10本の法案が1本に一括提案されたがお互いにどう絡み合って平和安全法制を構築しているのかわからない。世論調査でも80%の人が「説明が不十分」とみているが、問題はここにあるのではないか。

参院での審議も時間が無い。衆院の審議と同じことを繰り返すのではなく、参院では1本1本の法案毎に中身をよく精査し野党各党が分担して特別委員会で質疑をしたらどうなのか。

衆院特別委員会での強行採決後に記者会見した浜田委員長が、「10本の法案をまとめて1本で一括提案したことはいかがなものか」と審議のやり方に疑問を呈していたが同感だ。

質問した野党議員も審議回数の少ない法案を指摘していた。

そして参院の審議では野党議員が「1本1本の法案を審議したらどうか」と提案したのに対して安倍総理は「それぞれが関連し合っているので難しい」と拒否していたが、これはおかしい。

逆に勘ぐると、関連性を聞かれると答弁に困るのだ。それとも何か不都合なことが隠されているのか。だから一括して提案し同じような質問を延々とさせ時間つぶしをやっているのか。

「丁寧な説明をして国民の理解を得たい」というのが安倍総理の考えであれば審議の方法を変えるのも一手ではないのか。

政権、与党は「対案を出せ」と野党を揺さぶるが、1本1本の法案をしっかり審議しなければ対案など出せないのではないか。この件で安倍総理は「我々の法案がベターだ」といって野党の対案を真剣に審議する姿勢にも欠けるのではないか。


国民の理解が進まない法案は廃案が常識ではないか。

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