2019年12月17日火曜日

迷える日銀の物価見通し:現状維持で口癖は「躊躇なく追加の金融緩和」


物価見通しは間違ってばかり、金融政策は現状維持で口癖は「先行き物価安定の目標に向けたモメンタムが損なわれる恐れがある場合は躊躇なく、追加的な金融緩和措置を講じる」だが、やったためしがない。

期待感を煽るだけの日銀の金融政策はリフレ派経済の限界なのか。「2%物価目標を安定的に達成」するまでは異次元の金融緩和策を継続しているが、物価見通し1.9%に対して現実は0.5%、民間調査機関の予測があっている。

政策委員も任期交代で今はほとんどがリフレ派の政策委員のため皆、安倍政権のYESMANだ。

以前、木内さんと言う政策委員がいて、経済財政諮問会議の議事録を見るといつも反対意見を述べ否決されていたが、木内さんの考え方が正しかったと思う。

最近の朝日新聞経済気象台は「市場を手玉に取った日銀」「物価見通し日銀の甘さ」と続き日銀に批判的な内容だ。

先に日銀が異次元の金融政策の検証をすると言っていたがやったのか。経済の専門家は事実の検証に基づかない非伝統的金融政策と批判していた。量的緩和もマイナス金利政策も欧米の中央銀行の後追いだ。マイナス金利もECBバラギ前総裁が初めて取り入れたそうだが検証もせずに退任した。

今の日本経済は「穏やかな拡大」という。FRBは利下げを打ち止めするという。トランプ大統領の強い要求で利下げしていたが、ここへきて主体性を発揮したか。ECBは9月に利下げと量的緩和策再開を決定した。新しいラガルト総裁も政策を維持するらしい。

日銀も市場は緩和策を期待していたが、「現状維持」ではないか。追加的金融緩和も本音はやりたくないのだ。

このまま日銀に金融政策を任していいのか不安になるが、専門家の反対意見の方が今は正解かもしれない。



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