2016年6月4日土曜日

どこへ行った2%物価目標,:安倍政権に何ら責任はないのか

どこに行った? 2%物価安定目標、政府には何ら達成に向けた責任はないのか。政府が4つの計画、「骨太の方針」「日本再興戦略2016」「1億総活躍社会プラン」「規制改革実施計画」を閣議決定したと言うが。2%物価安定目標達成に関する記述はどこにも見当たらない。

成長と分配の好循環を目指すとかGDP600兆円、1億総活躍プランで2020年度賃金総額20.5兆円の押し上げ、消費支出13.7兆円増という。

消費が伸びれば物価も上昇するだろうが、2017年度中の2%物価上昇達成と整合性しているのか。

デフレに後戻りさせず完全脱却に向け経済財政運営をすると言うが、骨太の方針には具体的記述はない。安倍総理が議長で世界経済をけん引するG7伊勢志摩サミットの勢いだけで記述してしまったのか。

確かに、安倍総理はリフレ派経済学者、今までの経済政策には反対する議員などにそそのかされて日銀総裁まで更迭して異次元の金融政策を採用した。当初は円安、株高に転換したために安倍総理の政策は圧倒的な支持を得た。

でも、デフレ脱却、インフレターゲット設定とはいえ確固たる政策があったわけではない。

2%物価上昇を目標にしたが、当時の日銀総裁でも確か1%の目標を目指し達成後は更に上を目指すといっていたはずだ。それは生ぬるいと批判し2%を設定した。

でも安倍総理に2%の数値は余り意味がなかった。

衆院予算委員会で当時の民主党の前原さんが「2%の目標の理由」を質したとき、安倍総理は「2,3,4%といろいろ言う人がいるが、1番達成可能な2%に決めた」と応えた。

前原さんは「その程度のことか」と呆れかえり、更に追求していくと言ったが、その後は単発的質問で終わった。
安倍総理にとってはどうでも良いことかもしれない。国会審議でも「日銀に任せている」と応えたこともあった。

でも脱デフレは各政権の1番のテーマだったはずだ。安倍総理をはじめ政権スタッフはどう考えているのか。

2年で2%達成を豪語していた岩田副総裁は辞任すべきであるが、今は世界経済のせいにして辞任を回避している。黒田総裁も辞任すべきだが「じ」の字も匂わさない。

みっともなくて辞任したいのだろうが辞任すると安倍政権の「アベノミクス」を否定したことになる。「アベノミクスは間違っていない」と繰り返す安倍総理の前で進退窮まっているのか。

あらゆる面で「アベノミクス」は悪影響を及ぼしている。


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