2016年6月26日日曜日

党首の街頭演説:政策を聞くより、有名人見たさ?

ここ数日は英のEU離脱にニュースを食われ、党首の街頭演説のニュースが見られなかったが、各党党首の街頭演説を見ると聴衆の多さに驚くことがある。しかし、全員が政策を聞くために来たのではなく有名人見たさで来ているのだ。誤解しては困る。

中には近県からわざわざ来ているのだ。また聴衆の中には中学生、高校生もい
る。

私もブログに記事を書くために、大井町駅前、五反田駅前、亀有駅前、有楽町駅前の街頭演説に行ったことがある。有楽町の時は杉並区長だった山田さんが新党を結成して参議院議員で立候補したときだ。メデイアの報道陣がいい場所を確保していた。脚立で前に立たれるから候補者の顔も見えない。

記者が今回は山田さんが目だという。前座は問題外なのだがそれが長々と話をする。

蓮舫さんの選挙カーが近づいてきた。時間調整していたようだが山田さんの話が長引いて、蓮舫さんは短時間で去って行った。次があるのだ。

大井町の時は自民党が政権奪取するときだ。当然安倍さんの演説にも力が入る。しっかりメモを取っていたら主催者側の人が「記者の方ですか」と聞いてきた。後で原稿にしようとメモを見ていたら何を言っているのか分からないところも多い。

亀有の時も平沢さんが前座で安倍さんの登場だった。このときも自民党が政権奪取の時で平沢さんは「円高なのは市場にカネが不足しているからで、カネを流せば円安になる」「当たり前のことだ」と力説していた。確かに安倍政権で円安にはなり、企業は儲かっているようだが、恩恵にあずからない。

五反田の時は民主党の野田さんだった(?)。「政治を前へ進めるか、後戻りするかの選択だ」と訴えていた。さすが松下政経塾出身で、毎朝船橋の駅前で街頭に立っていただけあって演説は上手い。民主党の総理だったのが不運だった。

街頭演説は本気で聴いても分からない。新聞で読んだ方が分かる。ただし記者の目をくぐっているので本意がどうかは分からない。

終わって握手をする党首もいる。多くの聴衆が手を伸ばすのをにこにこ顔で応じていたが、票につながったかどうかは分からない。

麻生さんが総理を辞任して官邸を去るとき、国会前に聴衆が集まり「太郎ちゃーん」と叫んでいた。麻生さんはわざわざ車を降りて聴衆に手を振っていた。その後、「こんなに人気があるのにどうして支持率が悪いのか」とつぶやいたそうだ。


麻生さんは総理ではなく有名人だったのだ。

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