どうも消費が伸びない。需要不足である事は分かるが、その要因は「消費をケチっている」のか、「本当に欲しい物がない」のか。その要因次第では政策も違ってくるが、政府は相変わらず「成長戦略」と「骨太の方針」の両エンジンをフル回転し「アベノミクスの道を」進もうとする。
でも「需要の欠如」の要因をはっきりしないから政策の効果もなかなか上がらないのではないか。
消費者が将来の不安で「消費をケチっている」のだとすると、消費税増税などを先送りせず社会保障と税の一体改革を進めるべきだった。消費税増税を先送りしたための税収減と成長戦略での税収増をどう考えるのか。消費者の心理を読むのは難しい。
一方、「本当に欲しい物がない」とすれば技術開発、成長分野への投資、成長戦略が大事になる。
海外市場頼み、中国の観光客による「爆買い」を当て込んだ観光立国も一時しのぎだ。
2%物価安定目標はどうなっているのか、消費税増税の先送りは世論調査では賛成が多いが、本当に正しかったのか。大きな理由は選挙対策ではなかったのか。
安倍総理の「アベノミクスの亡霊」に悩まされている姿に経済の舵取りに不安を感じる。
折しも麻生財務相が「個人金融の1700兆円をはき出せ」という文脈の中で「90歳まで生きるのか」と失言したというニュースが流れている。
言ってやりたい。麻生さん「90まで生きるのも大変なのだ」と。
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