参院選を控えての党首討論報道を見て感じることがある。安倍総理は経済政策の失敗を「アベノミクスの成果(?)」で誤魔化そうとしているのではないか。当初3本の矢を放ったが、成果が行き渡らないと見ると新3本の矢を放ち、更にはG7用にG7版3本の矢を放った。
第一の矢の異次元の金融政策は円高、株安→円安、株高に基調が替わり一定の成果があったとみる。しかしその他の矢の成果は怪しい。国内を問わず海外でもアベノミクスは失敗とみられている。そりゃそうだろう、そんな経済用語はない。安倍総理の取り巻きが考えついた事だ。
IMFの声明でも「アベノミクスの政策やスケジュールをもう一度リセットし、より現実的なものにするべきだ」と正論を吐いている(讀賣新聞 2016.6.21)。
安倍総理は、内容には触れず雇用増、賃金上昇、税収増で成果は出ているので更に加速しようという。公明もヨイショする。
でも、安倍総理の上げる成果の出ている経済指標でアベノミクスがうまく行っていると思ってはいけない。
政策の失敗を「アベノミクス」でカモフラージュされては困るのだ。あの2%物価安定目標がどうなったのか。家計への再分配のシステムが構築できたのか。日銀に頼っている異次元の量的緩和も非伝統的金融政策で「劇薬」だが、今は「麻薬」で止められない状況にある。
野党は、貧困、格差拡大が顕著で政策の転換を要求する。家計への再分配の必要性を説くのだ。
経済論争になれば安倍政権は野党に「政策を提言せよ」と迫るが、野党だって提言しているのだ。1億層活躍社会プランでの政策には民主党の提言とかぶっている。
民進党の岡田さんは「パクリだ」と批判するが当然だろう。
安倍自民党の「アベノミクスの成果」に誤魔化されては大変なことになる。18歳に選挙権が引き下げられたが、若い人は「アベノミクス」に誤魔化されてはいけない。
個々の政策でその是非を判断すべきである。そして「憲法改正」が背後に潜んでいると野党は警戒する。
大事なのは「立憲民主政治」の奪還ではないか。
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