2017年9月30日土曜日

小池さんの「排除の論理」:どうして民進は小池さんでないといけないのか

一度は政権を執った事のある歴史ある民進党のゴタゴタが続く。小池さんの「排除の論理」で合流を選別されても小池さんでないといけないのか。プライドを捨てたのか。

民進党は生き残りを懸けて小池新党「希望の党」に華々しく合流を打ち上げたがゴタゴタで取り下げるとなると「やっぱり民進はダメ」と言うことになるのか、「よくプライドを守った」と言うことになるのか。

これまでも「解党的出直し」を言われていたのだから出たい人は出て、残った者で民進党を守り保守vsリベラルで政策的にゴタゴタしていたが保守系リベラルとして政策を見直したらどうか。リベラル系議員も反対ばかりしていては自分たちも首を絞めることになる事をしっかり考えて団結すべきである。

小池新党関係者は生意気なことを言い出した。民進党を見くびっているのか。

小池さんは「全員合流はさらさらない。絞り込む」と言い政治的経験が自分以上の人間は排除し自分がトップを守る。更に憲法観、安保の考え方で選別し民進党のようなゴタゴタは避ける。

細野さんは「合併ではない。新しい政党を作るのだ」と言い出した。では自分で政党を作ったらどうなのか。何故、小池さんを担がなければならないのか。民進党(民主党)でどんな実績があるのか。

そして民進党議員はどうして自分の党を卑下するのか。「解党的出直し」が必要と言うのであれば民進党内でまず行動を起こしたらどうだったのか。それもしないで執行部に要求ばかりしていたのではないか。

26日には静かだった民進党本部前も、30日は全国幹事長会議でメデイアで賑わっている。何時も賑わうのはゴタゴタのある時だ。

ところが会議は難航しているようだ。前原さんも「選別を否定するが、自分もどう決まっているか分からない。疑心暗鬼なのだ。地方の幹事長も今までは民進党で今度は希望の党、どう有権者に説明するのか困っている。

自分の選挙区に民進党の元議員が、今度は希望の党候補者で出てくることになれば本当に困るだろう。

最大の支持母体である連合は「皆で行くべきで選別はおかしい」と批判する。

一方で共産党の志位委員長は「門戸を広く開けている」と共産との共闘をさそう。


政党人なのだから自分の政党にプライドを持つべきで、そうでなければ有権者を馬鹿にしたことになる。そんな議員を国会へ送り込むべきではない。

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2017.9.29掲載
政権交代?:「希望の党」よ 「風と共に去りぬ」にならないか


2017.9.27掲載
民進、希望合流で日本政治はリセット出来る希望が湧いてくるのか

メデイアよ 「小池ヨイショ」記事は公選法に違反しないか

新聞などメデイアの報道を見る度に自公勝ち戦から一転、勝敗が分からなくなってきたという。小池新党「希望の党」そして小池さんが代表になり国政に復帰するのかとメデイアは煽るが、目立つ小池ヨイショ記事は、まだ選挙戦に突入していないが公選法に違反しないのか。

政権交代の機が熟すのを期待するメデイアは小池新党を煽る。政治ネタに事欠かない政局の不安定さはメデイアの望む所だ。

小池さんは「渡り鳥」議員で腰が落ち着かない。でもメデイアは「機を見るのに卓越した能力」を持っていると政治家としての逆の評価をする。

有権者が選んだ民進党議員を希望の党合流では憲法観、安保の考え方で小池寄りかどうかで選別し合流を排除するとも言う。

まず第一に「政治実績が小池さんより下」出なければならない。小池さんがトップなのだ。そしてそれを選別する若狭さん、細野さんにどんな政治実績があるのか。若狭さんは検事出身だから「ウソを見抜く力がある」という。細野さんは民主党政権で環境大臣をやっただけで鳴かず飛ばず。最後は静岡県知事選に色気を出したが、現職には勝てないとみて諦め離党した。

「訳あり」「生き残り」を懸けて小池さんに寄ってきた無能な現職議員達で構成される政党になるのだ。決して希望のある政党ではない。

新聞も政治の立場をあからさまにすると失敗する。安倍総理が読売新聞の単独インタビューに応じる形で政策を発表した後、読売新聞は購読者離れを起こし販売店は躍起になって購読継続を募っている。私も止めたが短期間で良いから購読してくれと頼まれた。

これから選挙戦に入り選挙区情報を報道するだろうが、自公、希望の上位トップの情勢判断でその他の候補は「△△党の○○さん、無所属の○○さん」も立候補しているとお飾り程度の報道だろう。

しかし、今回は民進党の重鎮達(総理経験者、代表経験者など)、かんがえを曲げたくない議員が無所属で立候補することも考えられる。馬鹿にしていると選挙結果で大恥をかくことにならないか。欧米では大きな選挙結果にメデイアは挙って失敗している。


メデイアのおもしろおかしい「小池ヨイショ」の記事に国民は警戒すべきだ。

どうした「保守系リベラル」議員! 安倍自民、小池希望の中で埋もれるな

どうした「保守系リベラル」議員よ、安倍・自民、小池「希望の党」の中で埋もれるな!。自民党の中にも、そして小池新党への選別で漏れる議員が結集し保守系ルベラル政党を結成したらどうか。

小池さんは新党について「しがらみのない改革保守政党」などと言葉巧みなことを言っているが「憲法」「安保」で民進党と一線を画すると言う事は、安倍自民の保守系と何ら変わりはない。自民補完政党に変わりはないのだ。

小池さんの最近の記者会見の言葉を聞いていると右寄り保守系がはっきりしてきた。残念だが国民、都民の声が聞こえない有頂天になっているのだ。

細野さんは民進党からの合流希望者をふるいに掛ける大役(?)を担っているらしい。第一条件は「政治実績として小池さんより上でない」ことだ。民進党には民主党政権閣僚経験者、優秀な政策マンがわんさといる。そういった人材を葬って数あわせの人選をしているとしか思えない。

小池さんには都議選、知事選で拍手喝采だった「東京大改革」の延長線上で日本政治を「リセット」すると言うだけなのだ。リセットと言うからにはどの時点にリセットするのか。否、今の安倍政権の今をリセットするのか。

今、メデイアは解散総選挙を自公vs希望・民進vs共産の構図で考えて政権交代出来るのであればニュース的に面白いと小池「希望の党」を煽っている。

でも小池「希望の党」と民進党との合流も前原さんは「全員合流」と言えば小池さんは「全員合流はない」と意見が一致していない。

前原さんは民進党に残り無所属で戦うらしいし、参院議員は民進党に残るという。

だったら民進党を残し、小池新党に加わりたい人だけ離党したらどうなのか。何故、合流なのか。民進党内の保守系議員に「解党的出直し」を主張する議員が多かったので、その考えに乗っただけではないのか。

私はこれからは「保守系リベラル」党が必要だと思う。安倍自民党政権は確かに強い内閣を目指し一定の支持は得たのであろうが、有頂天になり公私混同での政権運営は独裁者政権であり日本には適さない。

小池旋風が地方でどの程度の威力を発揮するか分からないが、反安倍政権で自民党をかき回し、問題議員を脱落させる一定の効果を期待するが、小池さんを過大評価してはいけない。「風を読む能力が強い」と評価する人も多いが所詮は「渡り鳥議員」だ。

こう言う議員が信用できないのだ。自分の立ち位置で右にも左にも行く。

自民党内の保守系リベラル、民進党の保守系リベラルの皆さんこそ合流したらどうか。その方が有権者にはわかりやすい構図になるのだ。

しかし、そうはいかないことを考えると、候補者一人一人の公約をよく読んで選別していかなければならない。決して小池新党の選別に乗っかってはいけない。


今こそ、有権者が正しい判断を下すべきだ。

2017年9月29日金曜日

またまた劇場型政治?:今度の脚本、主演は小池さん、豪華キャスト(?)は誰か

またまた劇場型政治のはじまりだ。今回は脚本、主演は小池さん、豪華キャストは交渉中(?)、観客(国民、有権者)はどんな内容になるのか、メデイア、評論家の情報に耳を立て、キャストは自己推薦も含めて自分はどうなるのか疑心暗鬼だ。

劇場型と言えば本家は小泉元首相、「自民党をぶっつぶす」「反対するものは抵抗勢力」と身内の自民党を敵に回し国民の喝采を浴びた。でも自民党は潰れなかった。どうしてかというと「自民党が変わったからだ」と小泉さんは言ってのけたが、郵政改革で自民党からは反対者が離党し新党を結成する動きになった。

次は安倍さんだ。当時の民主党野田総理と安倍総裁との党首討論で「何時解散か」と問われ「約束してくれれば明後日解散します」と言質を取った。当時の日本経済は円高、株安で長期の不況にあえいでいたが、「市場にカネを流せば円安になる」というリフレ派経済に扇動され「政権交代しませんか」と国民に訴えた。異次元の金融緩和は円安、株高に転じアベノミクスは国民に認められ、国連では「buy my abenomics」と言い切ったほどだ。

民主党のだらしなさもあって選挙では勝ちまくり長期政権も見えてきたが、如何に為ん「安倍一強」で思い上がり森友、加計学園疑惑という自らの失政で窮地にかかった。

行き詰まった政局を打破すべく「国難突破解散」を打って出たが、思いがけず小池旋風で状況が不利になってきた。

その小池劇場の第2幕が始まろうとしている。第1幕は都知事選、都議会議員選挙で脚本、主演は小池さん。キャストは悪役に自民党都議連、ドン内田、オリンピック組織委員会の森さん、そして石原さんらの歴代都知事、小池さん一人で悪役と戦い打ち破った。

そして第2幕も脚本、主演を側近の若狭さんに任せようとしたが思うように行かず小池さん本人に切り替えた。大興行を打つにはキャストが不足、そう思っていたら他の劇団(民進党)が合併したいと極秘に申し込んできた。

反安倍で日本政治を「リセット」しよう、「希望の持てる日本を」と思っていた小池さんは血気盛んになった。

兎に角、政治を牛耳るには選挙で議席を確保する必要があるため勝てるためのキャストの選定を急ぐ。

安倍政権の横暴さに根を上げた観客の国民は「リセット」に大きな期待を抱いているが、小池さんに出来るのか。悪役を仕立てて勝ち、喝采を受けるシーンが脚本できるのか。

リセットすると言ってもどの時点、どんな政治情勢まで戻すのか。そういう意味ではなくて兎に角安倍政権を潰すと言うことなのか。

そのためには脚本がしっかりしていなければならないが、政策としてお題目は分かるが大丈夫なのか。詰まり安倍政権という悪役と論争でき論破することが出来るのか。

その他のキャストは「訳あり」「生き残り」をかけた民進党などからの合流組なのか。それにしても「ただの合流ではない」という。「柵のない改革保守政党」をつくるのだから保守系でないといけないのだ。リベラルを排除したキャストになるのか。

主演が小池さんでは、それ以上の経歴を持つキャストは省くのか。前原さんは無所属で立候補すると言うが、野田元総理、菅さん、それ以外に閣僚経験者、優秀な政策論客が多数いるが、小池さん以上と思われる人は排除することか。


だとすると政権交代出来るどころか、興行失敗の情けない公演で終わってしまう。

政権選択?:「希望の党」よ 「「風」と共に去りぬ」にならないか

今回の解散・総選挙は、政権選択の機運になってきたが、小池新党「希望の党」よ!「「風」と共に去りぬ」になる恐れはないのか。メデイアがあまりにも「希望の党」を煽り、民進党との合流に至っては国民は本当に日本の政治を「リセット」出来ると錯覚をおこし支援しても肝心の野党第一党の民進党は解党合流でも参議員などは残るという曖昧さで、余りにも中途半端な状況となっているのではないか。

歴史のある民進党(一度は政権についた民主党)を解党できるパワーが小池さんにあるのか。有権者はメデイアが煽るので「風」に乗らなければ取り残される恐怖感に恐れているのではないか。

28日、所用で行った岡山からの帰り新幹線で電光掲示板のニュースを見ていた。「衆議院解散される。冒頭解散10月22日投票」「野党共闘挫折」「共産党   希望の党の候補者に対抗馬」「民進解党 希望に合流」「消費税、憲法改正が争点」「安倍一強の是非を問う」などが次次に流れ写された。

でもこの小池フィーバーにブレーキをかけるメデイアはないのか。民進党解党に異議を唱える記事は見当たらない。

小池さんは変なことを言っている。「合流とは考えていない」「そういう人は申し込んでこない」と記者会見で言う。80人の民進党衆議員のうち、要は保守系は歓迎するがリベラル系は御免と言うことなのだろう。

夜のテレビニュースでリベラル系議員が緊急会合し、全員で合流に向けていこうと言うことらしい。民進党のゴタゴタの要因は保守vsリベラルだったことを考えると小池新党は拒否するのか。

ところで小池さんの身辺調査は大丈夫か。自民党、官邸のやることは脅威を感じてきたら潰しにかかり「政治とカネ」などスキャンダルの情報を調べ週刊誌に情報提供することなどが考えられる。

小池さんばかりではない。希望の党の役員が決まったら幹事長あたりのスキャンダルを掘り起こせば希望の党は出鼻をくじかれたことにもなる。

小池さんは今、自分がやらなければと有頂天になっている。警戒すべきだ。
今回の選挙ではある程度の議席を得るだろう。東京選挙区では25議席中22は取れるとみられている。都議会議員選挙の延長線上だ。でも全国を考えると地方政党の姿を浮き彫りにする。

政党名発表の記者会見では14人の現職議員が顔を見せているが、「訳あり」で「生き残り」を懸けた議員ばかりだ。選挙区で落選し比例で復活した議員が選挙区を持つと当選するとでも言うのか。

今まで民進党で闘ってきた議員が同じ選挙区で今度は「希望の党」で自民党と闘う。どの面下げて選挙民、支持者に対面するのか。今まで選挙で手足になって動いた県議などはどう考えているのか。

小池さんだって都知事としての仕事を評価されているのか。

確かに東京オリンピックでは建設費や計画で都民に問題点を示した功績は大きいがまだ予算で解決していない問題もある。豊洲移転問題は築地再開発も含めた玉虫色の解決をするらしい。

都民ファーストの会は議会運営で素人集団、小池知事の政策をチェックする機能にかけ小池一強を許すことになりそうだ。おまけに代表選で不可解な選出が行われガバナンスの欠如をさらけ出した。

今回の希望の党で代表についたことで「都知事か国政か」が問われる結果になりそうだが、知事の仕事もしていない段階で国政に出るなんて問題外だ。確かに石原さんは週に2日しか登庁しなかったというから官僚機構がしっかりしているから8割方はほっておいても都政は遅滞しないのだろう。しかし逆に特別職の横暴で問題をさらけ出し、小池さんの攻撃の材料になってしまった。

小池さんは今後の動きをぼかしているが、有頂天になったら大きなしっぺ返しを食らうことになる。

そして、民主党政権で大きな役割を演じていた優秀な人材は、希望の党との合流でどう動くのか。

風しか吹いていないような小池新党「希望の党」に参加し、希望の党の経験不足を彼らが補うことになるのか。だとすると反自民党・安倍政権の小池さんに加担し、日本の政治を「リセット」することになるのか。それで彼らは満足するのか。

前原さんは合流せず、無所属で出るという。他の実力者、野田さんや岡田さんはどうするのか。どう見ても小池さんとは格が上のこういった人たちがどう動くか。注目だ。


そして希望の党が「「風」と共に去りぬ」にならぬように祈るばかりだ。

2017年9月27日水曜日

民進、「希望」合流で日本政治はリセット出来る希望が湧いてくるのか

26日の国会周辺は「国難突破解散」の前の忙中閑の様相を呈していたが、やっぱり民進党と新党「希望」で大きな動きがあったのだ。唐突に小池さんが「希望の党」の代表についたと思ったら一気に合流に動き出したのか。

それにしても小池頼みの不安定な政局は大丈夫かと心配になる。小池さんの国政への出馬がどうなるかにかかっているが全ては都議会が終わる10月5日以降になるらしい。そうだろう、都知事として何をやって来たかだ。

都知事選、都議会議員選挙で引っかき回し成功後、今度は衆院選で引っかけ回す算段か。小池さんに取っては面白い流れだろう。

民進党も前原さんは民進党を軸に野党再編を考えていたが、保守系議員には「解党的出直し」が必要と言う議員も多く、意に沿わないとみると離党、小池新党合流に動き出した。この動きが止まらないのだ。

そこに新党希望に小池さんが代表になった事で一気に「訳あり議員」が集まりだした。このままでは民進党の消滅の危機とみたのか、その前に解党→合流の動きだ。

小池新党の政策は「寛容な改革保守」でリセットを考えているのだから民進党の保守系議員は据わりが良いだろうが、リベラル系議員はどうなるのか。何時も民進党はリベラル系議員の我が儘な政策に振り回されゴタゴタが絶えない。

ここはリベラル系議員が我慢し「穏やかな保守」に方向転換するのか、解党だから新たな枠組みで新党を作るのか。

前原さんが小池新党へ合流の方針を出してやっと民進党もまとまって来るのか。保守系議員の「生き残り」を懸けた合流だろうが、リベラル系議員は「生き残り」を懸けどう動くのか注目だ。

小池新党も「風」だけはまだ吹いているようだが、国政政党としての地盤は東京を除いては全くない。そこは民進党の強みだ。地盤がある。連合も支持団体だ。

そして野党共闘へ動きを支持する市民連合もある。

安倍総理が野党潰しで打って出た解散・総選挙が一気に改革のチャンスになってきた。自公はテンヤワンヤだろうが、公明党の動きは微妙だ。そもそも公明党の存在感も問われているのだ。

明日はどうなるか。一寸先や闇だ。

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2017.9.26掲載

今日〈26日〉の国会周辺は「国難突破解散」の前の忙中閑かyamotojapan.blogspot.jp/2017/09/blog-post_76.html

安倍総理! あなたの存在こそ「国難」である事が分からないか

安倍総理! あなたこそ「国難」の元凶ではないのか。あなたの存在、あなたの政策運営、国会運営こそ日本の国難になっているのではないか。メデイアの世論調査でも「総理が信用できない」が支持率下落の要因ではなかったか。安倍総理の資質、能力が問われているのだ。

安倍総理は臨時国会冒頭で解散に打って出る戦術をとるらしい今回の解散総選挙に大義名分がないと批判が出ると「国難突破解散」と言い出した。何かと思ったら開口一番消費税増税の使途を見直すために国民に信を問うというのだ。

北朝鮮の挑発行為、中国の尖閣諸島領海侵犯、北方4島問題など国難に値する事態が発生していることは間違いないが、多くは安倍総理の政権運営が国難なのだ。

野党潰しで民進党のゴタゴタ、野党共闘が整わないうちに解散に出たがここに来て小池新党「希望の党」が小池さんを代表に掲げたためにメデイアで小池突風が吹き出した。

何を政策に掲げるのかと思っていたら、「寛容な改革保守」「情報公開」「しがらみ政治からの脱却」「賢い支出」が上がっている。何のことはない反安倍政権なのだ。有権者の支持を得れば総選挙結果は驚くことになる。

安倍総理の言う国難突破は、有権者から考えると安倍政権を倒すことになるのだ。

アベノミクスを加速と言うが、確かに景気は良くなり「緩やかな回復基調」と言うが2%物価目標にはほど遠く、実感が湧いてこない。ポスト安倍を目指す岸田、野田さんは見直すと言うし、自民党内には反アベノミクスが広がっているようだ。

憲法9条改正も国会審議が一向に進まないとみた安倍総理は唐突に「9条1,2項遵守、自衛隊を明記する」と提案、その後で「2項」を削除して完成させるらしい。自民党草案の提出を急ぎ、2020年に新憲法となるらしい。でも国民の半分は急ぐ必要はないと言うし、政権与党の公明党は慎重派、民進党も二分して党としての方針が一致していない。
もっと時間を掛けて国会で審議すべきだ。国会で審議して問題点を掘り起こし国民に考える時間を与えるべきだ。決して現憲法がGHQから押しつけられた憲法ではない。寧ろ日本政府が提出した草案は「民主政治」にほど遠いとGHQは判断し、自ら草案作成に着手したのだ。

消費税増税も今度は避けて通れない。増税分は借金、社会福祉に当てると従来の政権は約束していたが安倍政権は「人作り」「教育の無償化」「子育て」に用途変更したいという。

少子高齢化は今までの社会システムを維持することも困難になってくる。これこそ国難に該当するが2020年にPB黒字化の公約はどうなるのか。安倍政権は反故にするらしい。

今こそ安倍政権は財政出動が大事とみている。公共投資などで財政出動しても景気はどうか。逆に借金を積みます結果になる。

その赤字財政を支えるのが日銀の国債買い入れだ。異次元の金融緩和政策で当初は年間80兆円分買い入れていたが今は60兆円、50兆円に落としているらしい。縮小は「出口戦略か」と思っていたがそうではないらしい。欧米の中央銀行とは裏腹の緩和策の継続だ。市場は危機感を持っている。

安倍総理は自らの政策を進めるために官庁組織のトップにまで口出しするようになった。新しい日銀総裁に新経済学(?)のリフレ派を信望しリフレ派の黒田総裁を登用した。「2年 2%」と語呂の良い金融政策として「2年で2%物価目標達成」を誓ったが、既に6回の先送り。達成出来なければ辞任すると豪語していた岩田副総裁は屁理屈を言って居座っている。

今から考えると白川総裁の方が良かったことになる。

他にも憲法改正促進、集団的自衛権問題で内閣法制局長官の首をすげ替え閣議決定という解釈改憲の道を拓いた。又、中央官庁のトップ人事に政治介入するための内閣人事局を設置、中央官庁を思うままにコントロールする手に出た。局長を今までは官房副長官が握っていたが、今は事務方に移ったが、官房長官がしっかりコントロールしている。官僚機構の思うままの人事を廃したのは良かったが、官邸の思うままの人事になっては目的が違うのではないか。

森友、加計学園疑惑は安倍総理夫婦で悪事を企てていたことが明るみになった。規制改革、戦略特区構想で固い規制岩盤にドリルで穴を空けると威勢の良いことをまだ言っているようだが関係者以外は誰も信じていない。国有地を格安で払い下げ国民に大損害をかけているし、疑惑隠しで政権に貢献した財務局長は国税庁長官についたが納税者の反感を買って記者会見も出来ない事態になった。

そして安倍政権は国会審議を軽視している。「丁寧な説明」というが核心に迫るとはぐらかす。○○審議会、○○諮問会議というイエスマンを集めた会議で政策にお墨付きをつけ国会で強行している。ほとんどの会議が総理も出席する1時間程度の会議だ。そこで既に用意された資料で担当者が説明、意見を募るやり方だが件数から考えると1件につき10分程度だ。審議など出来ていない。ただ会議に通したと言う事なのだ。

又、民主政治に大事なのは健全な野党を育成することだが、安倍総理は自分の権威を高めるために野党潰しにかかっている。今回の唐突な解散総選挙もそうだし、国会審議で野党の質問を受けると「民主党政権ではこうだった」と批判しかわそうとする。子供じみた学級会政治に飽き飽きだ。

有権者は安倍総理こそ「国難の元凶」とみて鉄槌を下すべきではないか。野党のゴタゴタはⅠ度目を瞑ろうではないか。


2017年9月26日火曜日

今日〈26日)の国会前周辺は「国難突破解散」前の忙中閑か

安倍総理がどんなに解散・総選挙の大義を説明しても理解しがたい「国難突破解散」を前に今日(26日)の国会周辺は「忙中閑あり」の光景だった。反対運動の幟位は立っているだろうと期待して取材に国会周辺に行って来たがいつもはいるはずの団体の姿も見当たらず警備の警察官の姿が目立つ程度だった。

何時も夜になると反対運動で賑わう国会前
今日は高齢の2人の女性は国会をスケッチ
2017.9.26
何時も夜になると幟、プラカードを持った抗議の団体が群がり警備のため多くの警察官を配備している国会前の交差点の通路は静かで、高齢の女性が2人国会をスケッチしていた。

銀杏が落ち靴で踏むと「プッチュ」と音がする。靴に潰れた銀杏が引っ付くと臭い。

衆議院議員会館前 ここには必ず団体が陣取っている場所
今日は誰もいない
グルッと参議院を廻って議員会館の前に出た。ここには必ず反対運動しているグループが陣取っている場所だが、今日は誰もいない。国会前広場に誰もいない時でもここには誰かいる場所だ。

選挙には関係ないのか参議院議員会館では「○○先生」と女性がクルマを呼び出す声が聞こえる。

引き返して自民党本部から民進党本部を見て廻った。

自民党本部前 少し下ると本部まえ2人のテレビ関係者が
暇そうに待機していた
自民党本部前も警察車両が数台いるが人の出入りも少ない。日テレの腕章した取材班が暇そうに待機していた。玄関前には「拉致被害者」「憲法改正」「東日本震災復興」関係の3本の推進本部の立て看板が立っている。何時ものあれだ。

広報掲示板には古びた安倍総理の顔のポスターが貼ってある。

民進党本部前 いつもは警察車両が1台いる
ここが賑わう時はゴタゴタがある時だ
民進党本部前もいつもは警察車両が1台止まっているが今日はいない。フジテレビの車両があった。昨日は離党を決意した松原さんが本部前で記者の質問に答えていたが今日は記者もいない。

離党者が後を絶たないので今日も顔を知っている議員が通るかと思っていたが通らない。1番賑やかだったのは民主党・野田政権の時、野田さんと小沢さんの間がギクシャクしていたときに実力者(名前が思い出せない。日教組出身)が仲介して仲直りをさせようとした時は大勢のカメラマン、記者で賑わった。脚立に立ちカメラマンが関係者の姿を1番良く写せるシーンを選んでいた。

3人が入った後はサッと記者、カメラマンが退いていった。時間がたって戻ってくるのだろう脚立だけが残っていた。

この後、野田総理は解散/総選挙を決断したのだ。野田さんと小沢さんとの溝は埋まらなかった。

このときのシーンをブログに書いた。

解散・総選挙ともなると反対運動も様子が変わってくる。

「国難突破解散反対」とでもするのか。「森友加計隠し反対」「アベノミクス見直し」「憲法9条守れ」「消費税増税反対」「増税使途見直し反対」「財政再建守れ」「人つくり改革反対」「残業ゼロ反対」など、要するに安倍総理が国難として上げた政策に反対することになる。


今回は「希望の党頑張れ」など小池新党を応援するプラカードも見る事が出来るかもしれない。反対ばかりでなく「賛成」のプラカードもほしいものだ。

国難突破解散?:国は災難に遭っているのか、安倍政権の行き詰まり打破か

安倍総理記者会見 2017.9.26 おはよう日本
昨日の安倍総理の記者会見で今回の解散を「国難突破解散」と言うらしい。今日本は災難に遭っているのか、それとも本音は安倍政権の行き詰まりを打破しようとしているのではないか。

今朝のNHKニュースでは、消費税の使途を従来言ってきたことを見直すことは国民の生活に大きく影響することなので国民に信を問うのだという。要は消費税の増税分を借金の返済に当てるのではなく、新しい政策の「子育て」「人作り」政策の財源にするというのだ。

少子高齢化は日本が抱える避けて通れない社会現象であらゆる仕組みが崩れてくる「国難」に当たるだろう。ここで国民に信を問うて大改革に進む決断をしたのかも知れないが、民進党の政策のパクリをやっていないか。それにより民進党潰しだ。

財政再建より財政出動を優先し赤字財政を続けることを国難と言っているのか。従来政府が約束していた2020年までにPB黒字化の目標を反故にしてしまった。

だとすると、国民に信を問う前に我々が先に選んだ国会議員による国会審議でしっかり議論し妥協点が見つからなかった時に国会を解散し信を問うのが筋ではないか。だから国会軽視、大義なき解散と厳しく批判している。

国会を開けば消費税増税、新しい政策での財源を議論するだろうが、安倍総理が1番嫌っているのは「森友、加計学園疑惑」で追求が続くことだろう。折角上がってきた支持率もまた下落する。

国難と言えば対北朝鮮の核、ミサイル開発、中国の尖閣諸島での領海侵犯だろう。ミサイル発射は日本の上空を通過し太平洋上に落ちる。間違えば日本領土も危なくなる。中国の尖閣諸島の領海侵犯は日本の漁師の生活も脅かしている。

対北朝鮮での「対話より圧力」「制裁強化」で国民の安全、安心を守ろうとするのが安倍総理の持論だが、トランプ大統領が「シンゾウハツヨイ」と評価しているだけで世界の指導者は圧力以外の手段を吹聴している。日本と北の脅威に温度差がありすぎる。特にロシアは背後で北寄りの政策を執っている。
また、ロシアとの北方4島返還問題は極東経済開発で資金をせびられるが返還交渉など進むはずはない。開発資金に苦しむプーチン大統領に利用されて終わりなのだ。

国難に当たるかどうかは分からないが、安倍政権は政策で行き詰まっている。そこも突破したいのだろうが、突き進むのでなく「見直し」が必要なのではないか。

アベノミクスを加速と言うが景気は良くなっているが実感が湧かない。物価も上がらず2%のグローバルスタンダード達成は難しい。アベノミクスの見直しが先決だ。

憲法改正をどう進めるのか。第一段階は「9条1,2項を残し自衛隊を明記」第二段階で「2項を削除」して9条変更を完結するらしい。今まで公約の最後尾に記載していた憲法改正をどうして大上段で争点にしなかったのか。野党からは「争点隠し」と批判されてきた。集団的自衛権は閣議決定したのだから急ぐ必要があるのか。

2%物価目標、異次元の金融緩和を今後どうするのか。「2%達成まで継続する」という安倍総理の意向が日銀の金融政策を制約していないか。日銀だけが周回遅れの政策をとっていることになる。

金融政策の他に規制緩和、構造改革が必要になるが、戦略特区構想では森友学園、加計学園疑惑が明るみになり安倍総理夫婦が悪巧みに大きく関わっていた。官僚の忖度は公平さを要求される行政を狂わす結果になっている。安倍総理は「丁寧な説明」を主張しているが国会審議はほど遠い内容だった。

安倍総理の解散・総選挙の本音は「野党がゴタゴタし、共闘が整わないうちに打って出る」野党潰しは明らかだが、「疑惑隠し」も本音だろう。議席を減らしても早期解散の方がメリットが大きいとみたのだろう。

でも番狂わせが生じた。小池新党が小池さんを代表に担ぎ自民党に対抗するらしい。自民党政権の補完政党ではないのだ。安倍政権にとっては「国難」なのだ。


2017年9月25日月曜日

小池新党「希望の党」の位置づけ?:野党でない、政権交代出来る保守か

小池新党「希望の党」の位置付けが分からなくなってきた。野党ではなく、政権交代出来る保守でもなく詰まるところは安倍自民党政権の補完政党か。訳あり議員の「生き残り」を懸けた人間模様で現職議員の「裏切り」が続いている。

泥船の民進党からの離党者ばかりと思っていたら現職副大臣の自民の福田さん、「日本のこころ」代表の中山さん、さらには民進党で要職にあった松原さんなど既に離党した議員を含めて10人は超えそうだ。

若狭さんは200人の勉強会メンバーからの候補者選びは無理とみたのか民進党議員に勧誘の電話を掛けているとばらされた。

既に離党し新党構想に参画している細野さんを始め「訳あり」議員が多い。特に「比例区」議員は自らの「生き残り」「選挙区確保」で新党に合流している。

民進党を出た東京3区の松原さんは東京3区に小池新党から候補者が立てば落選の憂き目に遭うために先手を打って離党し新党に合流するようだ。記者の囲い会見では「キッと受け入れてもらえるだろう」という。

驚いたことに25日の午後、小池都知事が記者会見し、党名を「希望の党」として自らが代表につくと言い出した。若狭さんや細野さんに任せていては駄目と判断したのか。「リセット」し新たな展開を目指すのだろう。

「都民ファースト」は地域政党、「希望の党」は国政政党で区別している。

民進党の幹事長は新しい政治状況が出て来た。しばらく様子を見たいと言うが、民進党は諦め気味だ。

一体「希望の党」はどういう位置づけなのか。

小池さんが出てくるとなると自民党も票を食われるだろうと自民党にも激震だ。

保守系だから自民党政権の補完政党と見てきたが小池さんが代表になると言う事は自民党にかわる政権交代可能な政党を目指すのだろうが、自民党で鳴かず飛ばずの位置にあった小池さんがどうしてこんなことになったのか。
東京都知事としての手腕も未だ未知数、「東京大改革」を謳っているがそれほど都民の期待に応えてはいない。「都民ファーストの会」自体もガバナンスに欠け内紛も明らかになってきた。兎に角、皆小池さん頼りなのだ。

私も東京3区だ。候補者は自民の石原さん、希望の松原さん、分からないが共産の○○さんなどの顔ぶれだろう。松原さんのイメージが強かった民進が候補者を立てられるか。

自民も大義なき解散/総選挙で有権者から批判を受けている。石原さんが今まで通りの票を獲得できるか。小池さんは石原潰しにかかるだろうから当選は松原さんか。でも比例で復活できる。

それにしても分からない選挙になってきた。



小池新党への現職議員の合流は、ただ本人の「生き残り」を懸けただけでは

まだまだ「風」の吹く小池新党への現職議員の合流は、ただの本人の「生き残りを懸けた」だけの動きで政策、理念など二の次ではないか。そうだろう。政策、理念などどうでもよいのだ。小池新党も保守系だ。情報公開、賢い支出など自民党政権に欠けている政策を打ち出せばよいのだ。そこが野党系と違う。

小池新党「希望」への現職議員の合流は、民進党離党組ばかりかと思っていたが、メデイアの報道で「日本のこころ」代表や自民党の副大臣が合流、更に民進党の松原議員まで検討しているという。

また特徴として自分の選挙区を持たない比例区議員が多いではないか。既成政党にあって小選挙区では公認されず比例で順位も後の方とか、滑り止めで並記し比例で復活と言うと次の選挙での「生き残り」は覚束ないのだ。

必然的に候補者が集まりにくい新党で選挙区を確保した方が議員としてのやりがいはあるだろう。

でも政党を渡り歩く議員に有権者は信頼が置けるか。政党に力があり、きちんとした組織が割り当てられると「落下傘」候補でもやっていけるが組織も無く、ただの風頼りでは東京選挙区はよいとしても全国となるとどうか。

今朝のNHK ラジオニュースを聞いていて驚いた。民進党で拉致被害者関係の委員長をやっていた松原仁議員が離党を検討しているというのだ。この選挙区は私の済んでいる東京3区で、自民・石原宏高、民進・松原仁さんがいる。先の選挙では石原さんが当選、松原さんは比例区復活だった。今回は石原さんを落選させるために小池新党で候補を立てると言われている。下馬評でも小池新党が候補を立てれば当選するそうだ。すると石原さんは自民比例区で復活ということになれば民進の松原さんは落選だ。

松原さんは「生き残り」を懸けて民進を離党し小池新党から立候補すれば議席を守れる可能性は高いのだ。いまのまま小池新党を相手に闘えば負けることが考えられる。

東京選挙区25で22は小池新党がとるだろうとみられている。どの選挙区も戦々恐々だ。平素から組織固めをやっている自民党候補者だって危ないのだ。
今の小選挙区比例代表制は問題が多い。政党の獲得票数が多い場合は比例区の候補者を増やせばいい。小選挙区で当選が覚束なければ比例区と並記すればいい。政党のご都合主義で如何様にもなる制度だ。

したがって比例区議員は地元を持たないので政治活動も張りが出ない。当然「生き残り」を懸けて選挙区を獲得しようと動くのだ。

でも政党を渡り歩くのも問題だ。いままで離党→新党結成してもうまく行かず無所属を経て復党という動きもある。自民党の二階派がそういう議員を集めて勢力を高めようとしており顰蹙を買っている。


有権者はしっかり候補者を評価し投票すべきだ。議員の不祥事が発覚しテレビで地元の有権者が「恥ずかしい」「申し訳ない」とコメントしている場面を見るが、不倫や不祥事を起こした議員が「頑張るのでご支援を」と地元で支持者に訴えていたが首をかしげたくなる。

2017年9月24日日曜日

今日の新聞を読んで(105):北朝鮮でM3.1の地震 白頭山の噴火が近いか

23日、北朝鮮の北部でM3.1の地震が発生したことをメデイアが伝える。その震源が3日に核実験をして大きな山崩れを発生させた核実験場から6kmしか離れていない。当初は核実験による「爆発」の可能性も疑われたが波形から自然地震と言う事になった。

気をつけなければならないのは、この場所から120km離れた所にある白頭山は946年頃を最後に噴火しておらず専門家の間では大噴火の危険が指摘されている。もし噴火すれば北朝鮮には甚大な被害を及ぼすことは間違いないが、日本にも飛灰の地層が残っているのだ。

北で噴火や地震の監視がされているかどうかは分からないが近くでの核実験は地下のマグマに影響を与え白頭山の地下のマグマにも通じるのだ。本当に核実験は止めてほしい。

最近、アメリカに対抗して太平洋上での核実験に言及した。専門家はミサイルで打ち上げて実験をするのではないかとみている。陸上での実験は先の実験でトンネルが崩れたのでダメになったのだろうが、太平洋上空での水爆実験は甚大な影響をもたらす。批判すれば「アメリカもやったではないか」と抗弁するだろうが第五福竜丸被爆事故を思い出して欲しい。

関連記事
2017.9.5掲載
北朝鮮は白頭山の噴火を誘発する核実験を止めよ
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北の核、ミサイルの資金源:日本もロシアの極東経済開発で外貨稼ぎに加担か

北の核やミサイルの開発資金源に北朝鮮の労働者がロシアや中国で働き外貨を稼いでいることが問題になり、国連安保理の制裁強化に北朝鮮労働者の雇用制限が上がっているが、日本もロシアのプーチン大統領が進める極東経済開発に協力すれば外貨稼ぎに加担することにならないか。

日本は、上空をミサイルが飛び交う事態になり危険は日増しに増えている。安倍総理は国連で関係国の制裁強化に協力するように訴えているが、日本こそロシアの極東経済開発計画を見直すべきではないか。

極東での経済開発計画はエネルギー問題や北方4島返還問題で一歩でも前進したい安倍総理がプーチン大統領の口車に乗り約束したが、建設工事が始まれば北朝鮮の労働者が多く雇用されその労賃の一部(ほとんどの部分?)が金ファミリーの資金源になってくる。

23日のテレビ朝日のサラステの報道を見ていたら、ロシアで日本企業が発注した工事に北朝鮮労働者が雇われ、月に4~10万円の労賃が支払われていると言うが、そのうちの大半が北の核、ミサイルの資金源になっていると言う内容だった。

北方4島も返還どころではない。今開発が活発で外国人労働者が働いている。北朝鮮の人は真面目でよく働くらしい。ロシアは共同開発といいながらイヤなら他の国と組むと言ったり、北方4島にあって法律はロシアの法律を適用するなど日本にとっては承服しがたい動きをしている。

ロシアのプーチン大統領は返還など考えていない。そして北朝鮮への制裁強化なども考えていないのだ。金日成を将軍に仕立てて北朝鮮を作ったのはロシアなのだ。その金体制が続いているのだ。

世界に向かって北への経済制裁を訴えるのであれば、日本はロシアの極東経済開発を見直すべきなのだ。


解散・総選挙(3):公約の対立点を投票にどう活かせるか

唐突で違憲の疑いのある冒頭解散では大義名分がないとメデイアは批判する。これから各党は急遽公約を作成公表するのだろうが、間に合わせの公約、対立点を有権者は投票でどう活かせるのか。

言われているように「森友、加計学園疑惑隠し」で争えば「小さな問題」(二階幹事長)とした自民党は大敗北で政権交代のチャンスが生まれる。

しかし、各党は数10という公約を掲げた選挙用パンフレットを配布して有権者の支持を争うことになる。1番力を入れる政策と党首の顔写真でパンフレットを作る。

でも当然に政権与党、野党では政策毎の対立点がある。

そこで有権者が困るのは政策毎に賛成、反対が与野党にまたがるときだ。その時はどう判断するのか。

たとえば、新聞報道で憲法改正、消費税の使途、アベノミクスの自民党、民進党の対立点、類似点が示されている。憲法9条の改正には反対で民進党支持だが経済ではアベノミクスにもう少し頼ってみよう。安倍総理が言うように実感出来る程になって欲しいと思うと自民党だ。

こんな時に投票でどう判断するのか。恐らく自分が最優先する政策課題で判断するのだろう。

しかし、公約とは関係なしに強い内閣、強い総理を望めば自民党だし、強権政治、横暴すぎる自民政権にお灸を据えようと思えば民進党などの野党だろう。政策がブレず正論を吐く共産などが支持される。

一時、政権についたときの約束としてマニフェストの作成がはやったときがある。政権交代の可能性が出て来たときに民主党はマニフェストを作成したが政権についてみると財源に問題が出て来た。事業仕分けで税金の無駄遣いを検証したが余り成果はなく、蓮舫さんの人気だけが上がった。

公約に大風呂敷は付き物だが有権者が騙される結果になってはマニフェストの限界だった。

政策、政局に「政権交代しませんか」というような「大きなうねり」があれば燃え上がるのだろうが、その時だって公約は二の次だ。

今、小池新党の色濃い「希望」という政党が立ち上がるらしい。政策も未だ分からないが提案された公約が投票の判断基準になるかどうかは分からないのではないか。

目新しさ、「風」に乗った投票で最初はある程度の議席は確保出来る(たとえば東京選挙区)としても解散の度に議席を減らす運命も考えられる。

選挙公約も不明な時期の今、週刊誌では「全289選挙区 当落完全予測」が発表されている。自民党は64議席減、公明党も4議席減、いろいろ言われている民進党は約30議席増、小池新党は候補者が決まらないまま参加を表明している現職代議士で32議席増となっている。自民党の減席を民進党と小池新党が受け皿になっている。

何時も共産党は強いと言われているが予想では23議席でここら辺が限度かと思われる。


公約は二次的なもの、選挙では違う判断基準が働くのだ。今回の選挙で安倍総理が自ら招いた「森友、加計学園疑惑隠し」がどう判断されるか。注目だ。

2017年9月23日土曜日

新党「希望」:小池色の強い新党に期待しすぎではないか

若狭さんや細野さんが考えている新党は小池色の強い「希望」となったようだがそんなに小池都知事に期待して良いのか。今のところまだ「風」が吹いている小池旋風に頼らなければやっていけない新党に本当に期待出来るのか。

余り期待の持てない政界にあって「明日は希望が持てる」そんな政治に期待出来るのだろうが街宣車に「希望の○○です」と連呼されても「何だったっけ」と言うことにならないか。

最後はヤケクソに「小池の新党希望の○○です」と言うことになる。それだけ知名度のある玉が見つかるのか。新聞報道では苦労しているようだ。酷い話は「民進党を離党してこい」と誘っているようだ。

ゴタゴタ続きの民進党が草刈り場になっているようだが既成政党の強みがあり連合の支援も受けることが出来る。選挙資金ももらえることを考えると離党しない方がいい。

新党になると100人ぐらい候補者を立てると言うが選挙資金は大丈夫か。供託金は300万年、比例並記で600万円それに1500万円ほどの資金が必要だ。

以前、維新の会が候補者を立てたときは逆に看板代を徴収されたと候補者が苦笑いしていた。それでも橋下さんをトップとする看板代には価値があったのだろう。

何か似ていないか。

橋下さんも小池さんも政権寄りのスタンス、自民党トップの安倍さんとは良好な関係だが、選挙を戦う候補者にとって自民党は敵だ。

地方自治体の知事が国政政党のトップを兼務できるか。維新の会と大阪府知事の松井さん、減税の河村さんは名古屋市長を兼務する。小池さんが新党「希望」のトップを兼務することは出来るだろう。石原元知事は週に2日しか登庁していなかった。一方で山田京都府知事は「毎日が忙しくてそんな暇はない」と批判していたことがある。
一方で肝心の政策、公約は何だ。

若狭さんは「一院制」を最上段に掲げていたが、今は誰も期待しないだろう。小池さんの関与で「しがらみのない政治」「賢い支出」「女性多様の社会の構築」を謳っているが、自民党と闘うためには憲法改正、経済成長、消費税増税、財政再建、脱デフレ、規制改革、構造改革などに特徴を出す必要がある。

10月までに時間がない。結局は「希望の○○です」「小池新党希望の○○です」の連呼で終わるのではないか。


違憲解散?:憲法の精神も守れない安倍総理に改正は任されない

言われているような所信表明なき冒頭解散は憲法の精神にも反する違憲行為で民主主義政治を潰す安倍政権には鉄槌を下すべきだ。

憲法では解散権を立法〈国会)vs行政(内閣)の力のバランスをとった規定であり、政権と国会の意見が対立するときに国会が内閣不信任案を出せば、内閣は総辞職するか国会を解散することになる。

少なくとも解散するのであれば所信表明し国会審議で対立点が出てこなければ解散・総選挙しても争点が見えず有権者の正しい判断など出来ない。

対立する政策課題は多いが「森友・加計学園隠し」があるとすれば異次元(低次元)の国会解散になる。そういう安倍政権をのさばらしてはいけない。

憲法の精神を理解出来ない安倍総理に憲法を改正する資格はない。

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2017.9.18掲載
【逆説】大義名分なき解散総選挙批判を回避するために
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2%物価目標:グローバルスタンダードと言うが何故、拘るのか


2%物価目標は世界の中央銀行が目指すグローバルスタンダードと言うが、各国で達成が困難視されながら何故、拘るのか。金融緩和も縮小に向かっている世界情勢でありながら日銀だけは「2%達成に向けて」緩和継続だ。しかし専門家、市場関係者からは危機感が出ている。

日銀も金融政策に頼ってばかりではなく財政再建、規制緩和など政府の政策に注文も付けている。異次元の金融緩和も一時の時間稼ぎなのだ。

今の日本経済は「緩やかな拡大」(日銀)、GDPはプラス成長と言うが物価上昇率は0.5~1%、時々はマイナスになるときもある。景気は回復しているのに物価の動きは鈍い。

雇用は逼迫しているので賃金は上昇するはずだが価格への転嫁が見られない。商品を値上げすれば即、消費減につながるのだ。小売業、流通業は値下げ競争に走っている。高齢者や年金生活者に協力するというのだ。

他の中央銀行の動向を見ると欧州では金融緩和の縮小を予定しているしFRBは利上げ、資産売却のタイミングを狙っているが、米国経済のことを考えるとトランプ大統領はイエレン議長の人事も考えているようだ。

日銀も金融緩和の継続を維持しているが実体は厳しい。

国債購入も当初の年間80兆円から60兆円、金利の下がりすぎを懸念して今は50兆円に落とし実質金融緩和縮小の動きだ。政策手段で長期金利を0%に操作する手段に出たが日本の経済の体温計とも言われる金利を操作されては日本経済を壊してしまったことになる。

日銀の国債保有は発行残高の40%、430兆円に達した。国債の値動き次第では日銀の経営を揺るがすことにもなる。

そして日銀の政策を世界は財政ファイナンスの見方をしている。財政赤字の穴埋めを回避している中央銀行だが日銀は一時認められているが、いつまで世界が認めるか。

日銀の黒田総裁は財政再建を訴えるが、安部政権は選挙公約でどう対応するか。「経済成長」を掲げるのであれば財政出動だろう。当然赤字国債に頼るようになるが、2020年度のPB黒字化はご破算になる。

ところで2%のグローバルスタンダードは、どうして出て来たのか。

2014年3月20日に黒田総裁が日本商工会議所で講演した要旨が日銀から公開されている。「なぜ、「2%」の物価目標を目指すのか」だ。

それによると3つの理由が上げられている。金融政策マンのご都合主義の経験則なのだ。

(その1つ)は消費者物価指数には指数の上昇率が高めに出る傾向があり前年比で「物価安定目標」を示す場合は、ある程度プラスの値にする必要がある。

〈その二つ目〉景気が大きく悪化した場合にもある程度の物価上昇率を確保しておく方が良い。所謂「のりしろ」と言うらしい。

そして(最後の3つ目)「2%」は主要国中央銀行の「グローバルスタンダード」になっている。

何のことはない。失敗しないための目標値なのだ。

デモ今は、リーマンショック以来、経済構造は違ってきているのではないか。各国が国の実情に合った目標を立てるべきではないか。そういう意味からも白川総裁の時の「取り敢えず1%を目指す」目標は理にかなっていたのではないか。

アベノミクスに引っ張られていては日本経済は沈没する。黒田総裁、安倍総理は早期に退陣させるべきだ。

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2107.9.22掲載
今日の新聞を読んで(104):景気が良いのに物価が上がらない 何故だ

2017.9.19掲載

気になった記事:BIS幹部曰く「低インフレが政策枠組みを決める大きな謎」と