安倍総理! あなたこそ「国難」の元凶ではないのか。あなたの存在、あなたの政策運営、国会運営こそ日本の国難になっているのではないか。メデイアの世論調査でも「総理が信用できない」が支持率下落の要因ではなかったか。安倍総理の資質、能力が問われているのだ。
安倍総理は臨時国会冒頭で解散に打って出る戦術をとるらしい今回の解散総選挙に大義名分がないと批判が出ると「国難突破解散」と言い出した。何かと思ったら開口一番消費税増税の使途を見直すために国民に信を問うというのだ。
北朝鮮の挑発行為、中国の尖閣諸島領海侵犯、北方4島問題など国難に値する事態が発生していることは間違いないが、多くは安倍総理の政権運営が国難なのだ。
野党潰しで民進党のゴタゴタ、野党共闘が整わないうちに解散に出たがここに来て小池新党「希望の党」が小池さんを代表に掲げたためにメデイアで小池突風が吹き出した。
何を政策に掲げるのかと思っていたら、「寛容な改革保守」「情報公開」「しがらみ政治からの脱却」「賢い支出」が上がっている。何のことはない反安倍政権なのだ。有権者の支持を得れば総選挙結果は驚くことになる。
安倍総理の言う国難突破は、有権者から考えると安倍政権を倒すことになるのだ。
アベノミクスを加速と言うが、確かに景気は良くなり「緩やかな回復基調」と言うが2%物価目標にはほど遠く、実感が湧いてこない。ポスト安倍を目指す岸田、野田さんは見直すと言うし、自民党内には反アベノミクスが広がっているようだ。
憲法9条改正も国会審議が一向に進まないとみた安倍総理は唐突に「9条1,2項遵守、自衛隊を明記する」と提案、その後で「2項」を削除して完成させるらしい。自民党草案の提出を急ぎ、2020年に新憲法となるらしい。でも国民の半分は急ぐ必要はないと言うし、政権与党の公明党は慎重派、民進党も二分して党としての方針が一致していない。
もっと時間を掛けて国会で審議すべきだ。国会で審議して問題点を掘り起こし国民に考える時間を与えるべきだ。決して現憲法がGHQから押しつけられた憲法ではない。寧ろ日本政府が提出した草案は「民主政治」にほど遠いとGHQは判断し、自ら草案作成に着手したのだ。
消費税増税も今度は避けて通れない。増税分は借金、社会福祉に当てると従来の政権は約束していたが安倍政権は「人作り」「教育の無償化」「子育て」に用途変更したいという。
少子高齢化は今までの社会システムを維持することも困難になってくる。これこそ国難に該当するが2020年にPB黒字化の公約はどうなるのか。安倍政権は反故にするらしい。
今こそ安倍政権は財政出動が大事とみている。公共投資などで財政出動しても景気はどうか。逆に借金を積みます結果になる。
その赤字財政を支えるのが日銀の国債買い入れだ。異次元の金融緩和政策で当初は年間80兆円分買い入れていたが今は60兆円、50兆円に落としているらしい。縮小は「出口戦略か」と思っていたがそうではないらしい。欧米の中央銀行とは裏腹の緩和策の継続だ。市場は危機感を持っている。
安倍総理は自らの政策を進めるために官庁組織のトップにまで口出しするようになった。新しい日銀総裁に新経済学(?)のリフレ派を信望しリフレ派の黒田総裁を登用した。「2年 2%」と語呂の良い金融政策として「2年で2%物価目標達成」を誓ったが、既に6回の先送り。達成出来なければ辞任すると豪語していた岩田副総裁は屁理屈を言って居座っている。
今から考えると白川総裁の方が良かったことになる。
他にも憲法改正促進、集団的自衛権問題で内閣法制局長官の首をすげ替え閣議決定という解釈改憲の道を拓いた。又、中央官庁のトップ人事に政治介入するための内閣人事局を設置、中央官庁を思うままにコントロールする手に出た。局長を今までは官房副長官が握っていたが、今は事務方に移ったが、官房長官がしっかりコントロールしている。官僚機構の思うままの人事を廃したのは良かったが、官邸の思うままの人事になっては目的が違うのではないか。
森友、加計学園疑惑は安倍総理夫婦で悪事を企てていたことが明るみになった。規制改革、戦略特区構想で固い規制岩盤にドリルで穴を空けると威勢の良いことをまだ言っているようだが関係者以外は誰も信じていない。国有地を格安で払い下げ国民に大損害をかけているし、疑惑隠しで政権に貢献した財務局長は国税庁長官についたが納税者の反感を買って記者会見も出来ない事態になった。
そして安倍政権は国会審議を軽視している。「丁寧な説明」というが核心に迫るとはぐらかす。○○審議会、○○諮問会議というイエスマンを集めた会議で政策にお墨付きをつけ国会で強行している。ほとんどの会議が総理も出席する1時間程度の会議だ。そこで既に用意された資料で担当者が説明、意見を募るやり方だが件数から考えると1件につき10分程度だ。審議など出来ていない。ただ会議に通したと言う事なのだ。
又、民主政治に大事なのは健全な野党を育成することだが、安倍総理は自分の権威を高めるために野党潰しにかかっている。今回の唐突な解散総選挙もそうだし、国会審議で野党の質問を受けると「民主党政権ではこうだった」と批判しかわそうとする。子供じみた学級会政治に飽き飽きだ。
有権者は安倍総理こそ「国難の元凶」とみて鉄槌を下すべきではないか。野党のゴタゴタはⅠ度目を瞑ろうではないか。
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