何処へ行く民進党 |
従来から民進党を論じるときは、「新しいこと」、「期待」などなく民主党政権時の失敗が尾を引いている感じで希望が持てる政党ではなかった。
前原さんは民主党政権から要職についていた関係から、自らの責任にも言及していた。政調会長の時、消費税増税で党内をまとめるに当たって強引に「一任」を取り付けその後の党分裂を引き起こしたし、代表の時の偽メール事件、国土交通相の時の八ッ場ダム中止決定したが、後に撤回したことで「言うだけ番長」の汚名を付けた。
前原さんは党内切っての論客であることは認める。国会審議での野党質問でも良いところをついていたが、反省すべき所は反省し、前原さんは今回、「ニュー前原」、「懐の深さ」をアピールした。
でもメデイアが指摘するように民進党の未来、いや今後は容易ではないのだ。問題点を挙げれば心配事ばかりなのだ。自民党だって政権の政策に反対する議員はいるが、党内のゴタゴタ感、バラバラ感を引き出すまでに至っていなかった。寧ろ自民党の包容力を示すことになった。どうして民進党はダメなのか。
投票で8人の白票が出て来たが、メデイアは即、次の離党者の可能性を匂わす。見え見えの党内事情なのだ。
前原さんは自民党政権に対していつでも政権交代出来る2大政党制を望んでいるが、原発ゼロ、安保法制廃止では自民党に対抗しているし相違点を出そうとしている。持論の憲法改正は封印、財政論から消費税増税には賛成のようだ。
高所得者から低所得者へ所得分配が従来の考えだったが応分の負担として国民の税負担を主張している。All FOR ALLは慶大教授の井出さんの政策を採用している。
更には、教育の無償化、年金、介護政策では生活不安を解消すると言う。
大きなテーマは言われているように「野党共闘」「小池新党との関係」だろう。特に共産党との共闘は党内では保守系議員の異論が多い。離党者もこれが問題なのだ。でも前原さんは理念、政策の一致が大事という。当然の話だが共産党はイメージが悪いのだ。
野党再編、党内ガバナンスとどう舵取りしていくのか。今までの選挙でも共産党などとの共闘で自民に対抗できる可能性を示している。
反自民の受け皿として民進党に期待するが、党内ガバナンスだけは何とかして欲しいものだ。党内がまとまればメデイアの心配事は解消し、民進党を持ち上げる記事も増えてくる。そうすれば政権交代出来る2大政党制も期待出来るのだ。
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