2017年9月17日日曜日

総選挙の対決構図:自公vs民進・自由・社民vs共産か

17日の新聞を読むと解散/総選挙が本当らしくなってきたが、野党共闘もまとまらず、小池新党も姿が分からず、自民・公明vs民進・自由・社民vs共産の構図になってきたか。

都議会議員選挙では公明が自民と袂を分かち自民の歴史的惨敗の一方で公明は確実に議席を保った。自民は公明の助けがなければ選挙に弱いのか。国政では共闘を謳っているが憲法改正などでは考えが違う。

民進党・前原代表の構想では理念、政策の共通項が必要で野党共闘は共産党を外した民進、自由、社民の3党共闘になるらしい。民進は最大支援組織の連合が共産との共闘に難色を示しているので4党共闘は難しいし、前原さん自身は京都選挙区で共産相手に闘ってきた経緯があり共産との共闘は考えにくいのだろう。

一方、共産は野党4党共闘を提案している。今までの各選挙区の結果を見ても野党共闘した場合、自民に勝っている選挙区が多いのだ。

自民と野党の獲得票数を見てもわずかに自民が多いが、獲得議席数は圧倒的に自民が多いのは小選挙区比例代表制の欠陥だ。そういうことが言われていながら有権者の動きは鈍い。

世論調査の政党支持率を見ても時事通信で自民24%、民進4.3,公明4.9,共産1.3、NHKでは自民38%、民進6.7,公明3.1,共産2.6で自民党支持が圧倒的に高い。民主党が308議席をとり政権交代した時は自民25%、民主40%だ。自民党は下野したときでもこれぐらいの支持率は確保していたことを考えると今の民進党の支持率は低い。風でも吹いて支持率が上がらないと民進党など野党の政党支持率は低率だ。

当然に、政策論争、大義名分は何かが問題になる。

野党共闘が整わない、小池新党も対応が出来ていない。民進党は文春砲でゴタゴタ続き離党者が後を絶たない。安倍政権に非があっても、今こそ議席維持のチャンスとばかりに解散総選挙では見え透いている。北の挑発に果敢に抗議する安倍政権を見ると支持率も上がっていると考えるのだ。
一方、政策を見ると芳しくない。

アベノミクスで景気も「緩やかに回復」と日銀は見るが、国民の実生活に実感はないという。企業の内部留保は増えるが家計への再分配は心許ない。社会保障、将来の安心を考えると財布の紐は固い。これでは消費は伸びないし、小売り、流通業が値下げ競争では2%物価目標は遠のくばかりで日銀の異次元の金融緩和策の出口も見えない。欧米の中央銀行に較べて周回遅れの金融政策だ。

景気の下押しも懸念される消費税増税は法的には避けて通れない。もう先送りは出来ないのだが安倍総理は財政再建より財政出動だ。財政出動で景気を好転させ税収を増やすアベノミクスの魂胆も挫折だ。

次の選挙でも「経済成長」を大上段に掲げるだろうがアベノミクスでは説得できない状況になって厳しい立場に追いやられているのだ。

自民党安倍政権にお灸を据えるには野党共闘が必須条件だが、各党に事情があるようだ。取り敢えず野党を支持し連立政権のチャンスを作ることが出来ないか。

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