2017年9月7日木曜日

電気自動車の普及:本当にクルマが家電製品になる日が来るのか

東レも車が作れる時代だ 炭素繊維で車体を
2011.12.5東京モーターショーにて
本当に車が家電製品になる日が来るのか。そう思ったのは2011119日にビッグカメラの有楽町店で三菱自動車の電気自動車が展示されたのを見た時だ。駆動用バッテリーはリチウム電池の代わり、機械的パーツは基板で大幅に減る。三菱自動車とビッグカメラが「普及に関する基本協定」を結んだと新聞には出ていた。

「いつから始めるのか」と店員に聞くと「三菱さんの考え方次第です」という。しかし展示は昨日まででもうやっていない。店員は店に入っていってパンフレットを持ってきた。どうもお客を三菱自動車に紹介するだけらしい。後は三菱自動車が保守管理に当たるようだ。でも、これでは商売にならないのではないか。

当時の三菱自動車の売りは、「走行中のCO2排出ゼロ」だ。車を生産したり充電すると当然にCO2は排出する。でも当時はガソリン車に較べて1/3程度だ。金額は398万円で補助金を加味すると284万円になると言った。でも一回の充電で走れる距離は150km、街中を走るのは良いかもしれないが充電施設の普及が必要だ。

ところが、今、EV、HVに自動車メーカーは力を入れている。今朝の新聞で日産自動車が「リーフ」を全面改良し航続距離400km、価格も300~400万円、今は自動車業界での生産台数は1%未満だが、日産は年間10万台を目指すと鼻息が荒い。

私も車には興味があり東京モーターショーを毎年見学している。

その年その年で力を入れるテーマは違っているが、確実に進歩している。電気自動車を災害時の充電器に使用するために家屋と密接に関係させスマートハウス構想も出ていた。家庭のコンセントから充電できるし、無接触充電も可能になった。

隊列走行デモ 2013.10.17 東京モーターショー

今、国が力を入れている自動運転システム、隊列走行システムも高速道でレーンを設定すれば可能になる。

そして何よりも驚くことは自動車メーカーでなくても車が作れることだ。

機械的メカは少なくエンジン変速機は不要だ。2011年12月5日の東京モーターショーで、TORAY(東レ)が「素材が変わる」「くるまが変わる」と素材メーカーである炭素繊維の強みを生かして車の車体を作れるというのだ。

その時、試作車を展示していた。これが本当なら今までの自動車業界は大きく変わる可能性があるが、そこは「もち屋はもち屋」だ。販売促進にもノーハウがあるだろから異業種が参入出来るのは部分的だろう。

家電量販店で車が売られる日もそう遠くはない。そんな気が強くなってきた。

こんなクルマが販売される日も近いか。

次世代自動車 2013.10.17 東京モーターショー



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