東電旧経営陣3人の業務上過失致死罪の刑事裁判は一審無罪に対する裁判が続いているが、争点は15.7mと言う津波予測に対する対策が十分だったかどうかだ。若手研究者らがシミュレーションし危険を指摘していたことを経営陣がどう判断したかだ。
誰が考えても経営陣に責任があると思うが、裁判で経営陣に安全確保の責任があることを認めた例はない。
朝日新聞2021.1.12の「原発事故は起こるべくして起きたー東電元エース社員の告発ー」は原発事業を推進する電力会社のリーダー的存在の東電の「原発トラブル隠し」を発端とする原発部門の「リスク排除、安全確立」にあったのだという。
事故後の社内の事故調査委員会でも告発者が事故原因の分析をやろうとする勝俣らの経営陣が「事実に立脚していないことを書く必要はない」と厳しく指摘したそうだ。
事故前、事故後の経営陣の「安全意識欠如」が人災である福島第一原発事故につながっているのだ。
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2018.10.31 掲載
東電強制起訴裁判(4):勝俣被告は従来の判例を踏襲した証言で責任回避か
yamotojapan.blogspot.com/2018/10/blog-post_31.html
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