「2025年」問題とは団塊の世代が全員75歳以上になり5人に1人が後期高齢者になるのだ。医療費、介護など国の財政を圧迫する。労働人口も減りあらゆる面で社会システムに大きな変化、支障が生じるのだ。
「最近救急車が来るが高齢者の家、老人ホームが多い」というと孫も「この前も止まっていた」と応じる。高齢者は社会の負担のように言われるが、ゴミ置き場をきれいにしたり、家周辺の道路などの掃除もやっている。社会に役立っているのだ。
今は若いが、「何時かはその時が来るんだぞ!」と言いたい。「その時あなたはどうするのか 」と。
私の住んでいるところは以前、高級住宅地と言われたが今は様子が変わってきた。
住宅環境が悪くなっている。
以前は広い敷地におおきな桜の木が植えてあり、いい住環境だったが、今は20m2の狭い一戸建てが増えてきた。広い敷地に3~4棟建て分譲しているのだ。木蜜住宅だ。大田区は保護樹木が指定されているが、だんだん少なくなってきた。
緊急時の水の確保も難しくなった。
このような家は井戸を持っていた、「緊急時は井戸水を提供できます」と表示されている家があったが、今はどうなっているか。緊急事態対応も再検討が必要だ。
空き家も増えた。
郵便物がいっぱいになりあふれている。庭木は大きく伸びて隣の家までかかっているし、ツル状の植物が壁をつたって張り付いている。しかし、用心のためか夜間は点灯できるように工夫している。
個人生活にも制限が加わった。
知人が最近犬が死んだと悲しそうだった。「買えばいいじゃないか」というと、高齢者には売ってくれないという。
資産運用も自由にはできない。最近普通預金を投資信託に移そうとしたら、銀行が子供に相談するという。子供が「国債はだめ」といったので計画が中断した。遺産相続などで値下がりが大きいと相続する子供からクレームがつくのであらかじめ、子どもにも了解を取る金融機関が増えた。
また、高齢者は保証人になれない。書き換えを要求された例もある。
高齢者も大変な時代になったが、誰でも必ず「その時」が来る。他人事ではない。
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