先進国一おかしな経済下にあって2025年度に基礎的財政収支の0.8兆円黒字化、34年ぶりの黒字化が達成できるのか。さらに需給ギャップ-0.3%からプラス0.4%へ向け需要不足が解消できるのか。石破政権は日本経済の復興に向け難題に取り組めるのか。
GDPはやっと601兆円、世界第4位の規模になったがすぐにインドに抜かれそうだ。まず市場規模が違う。人件費は30年間ほぼ横ばいだが他の先進国は大きく伸びている。賃金は伸びず、消費も停滞、設備投資も伸びない。
一方、企業は巨額な資金を内部留保している。人件費や設備投資に回せばいいのだが、それらはコストなのだ。起業はコストの最小化を目指す。いわば、企業は労働者を犠牲にしての経営になれた。
それでも災害、地震、豪雨、津波は後を絶たない。その都度補正予算、予備費は大きく伸びる。赤字財政が続くのだ。
多国は赤字財政規律のためにGDP比3%を守っているが日本は28兆円の赤字は対GDP(600兆円)の約5%だ。
政府は被害者、生活困窮者に寄り添うために補正予算は伸び放題だ。それに経済復興で財政出動だ。赤字財政で支援する。
企業経営と労働者の生活にバランスが取れていない。
安倍内閣でアベノミクスで異次元の金融緩和などがとられたが、トリクルダウンは起こらず企業家はゼロ金利のなれ企業体質が劣化した。人件費増に伴うサービス、製品値上げに企業が対応できない。中小企業は賃上げに対応できないのだ。
利上げも容易ではない。日銀はやっと0.25%まで値上げしたが、それ以上はFRBの様子見だ。
財政規律で2025年に黒字化を目指すという。8000億円の黒字だ。115兆円、税収74兆円、赤字28兆円だから何とかなりそうだ。石破政権は意地でも人気取りに計算上の黒字化を目指すのか。
要は持続可能性のある国家財政だ。
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