2009年8月24日月曜日

我が街は選挙過疎地か


メデイアは自民vs民主の激しい選挙戦を伝えているが、我が街は静かなものだ。選挙過疎地といっても良さそう。
 中選挙区時代は、買い物などでも生活に密着した地区割りになっていた。中曽根、福田、小渕など総理に上り詰めた人材がいた。小渕さんなどは、いつも最下位で、立会演説会で中曽根さんが「小渕さんに負けると目がないんです」と訴えていたものだ。

 それが、小選挙区になり、有権者数約30万人程度の地区割で、生活圏とは無関係な地域に割り振りされたために必然的に候補者も馴染みの低い人になったし、こんな地域から新しく理想を掲げて立候補する人材も乏しい。

 こんな状態だから世襲自民党候補者が強い。今回も自民、社民、幸福の3党から候補者が立った。今回の選挙戦の構図である自民vs民主は、民主党県連の内紛が影響してか、民主党は候補者をたてられなかったのだ。

 そのためかどうかは知らないが、本当に静かな選挙戦である。

 衆議院が解散してから今日まで、選挙カーの音声を遠方で聞いたのは3回程度で、何を言っているのか分からなかった。その間、市会議員から社民党候補を推薦するはがきが来たり、セスナ機が「8月30日は衆議院投票日です」との広報活動があった程度だ。

 候補者だってバカではない。こんな人口6万人程度の街は、重点地区ではない。もっと大きな街を回った方が効率も良い。大きな課題は公共事業を続けるかどうかで、私も取材したことがある「八ッ場ダム」がやり玉に挙がっている。

 候補者の名前は、ポスターで確認出来るが、選挙事務所がどこにあるか分からないし、選挙公約をもらうために候補者の出身の街の選挙事務所まで行こうとすると車で1時間以上はかかる。家に居るだけでは何の情報も入ってこないのだ。

 このままでは、我が街は選挙過疎地だ。29日までに改善されることはないだろう。

 各党のマニフェストは新聞などで検証しているのでわかるが、その人物やその人の重点公約などは分からない。いままで選挙公報紙などが家庭に配布されていたが、今回はどうなるのか。まだ来ていない。年配者にとっては、ついつい今まで書いてきた候補者名になりやすい環境だ。
 投票用紙も、記名投票になっているのは日本ぐらいで、他の国は印刷された候補者名にチェックをいれる方式らしい。なぜ日本は改善しないのか。穿った見方をすると、年配者が書き慣れた名前を記入し、投票しやすいようにするためだと言われている。

 メデイアが報道するのは300選挙区でも大都市や注目区。私の街のような選挙区をどう見ているのか。

 そう考えると、中選挙区の方が政治に参加する機会が多いのではないだろうか。二大政党制で、いつでも政権交代できる政治体制が本当に良いのか。選挙制度の見直しも公約に入れて欲しいものだ。

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