2011年3月19日土曜日

節電対策、我が家は「一部屋重点使用」生活




震災による原発被害で電力の不足は深刻だ。今は計画停電で凌いでいるが、気候によって需給が大きく影響するし、企業は生産がままならないと見直しを要求する。一人一人が節電の工夫をしなければならないが、我が家は「一部屋重点使用生活」だ。

一戸建てにあっては、玄関をはじめ各部屋の照明を付けている家庭が多い。「どうしてそんなに灯りを付けるんだ」と聞くと、「安全のため」「家族が多いから」という。

家庭内の節電の方法がいろいろ提案されているが、今まで惜しみなく設置し、便利さに慣らされた電気製品の使用をどう減らしていくかがポイントだ。

我が家もいろいろ考え、従来から「一部屋重点使用生活」を続けている。居間一部屋で生活し、灯、エアコン、テレビは居間の分しか使わない。夫婦2人だと丁度良いが、家族が集まるとチョット狭い。

でも、家族団らん、「今日、何をした」など会話も始まる。孫はテーブルで宿題をする。「じいちゃん 地震ってどうして起きるの」と聞いてきたので、紙に書いて説明すると、両手の指先を曲げて説明してくれる。「「津波」って波は分るが「つ」ってどう書くの」と聞いてくる。

普段は、テレビの変わりにラジオを聞いている。地震情報も流れるのだが、やはりテレビの映像には勝てない。震源地情報などはテレビだ。

この大震災を機に、生活スタイルを変えることだ。たまたま群馬に帰っていたとき、1回3時間、1日2回の停電は寒さも手伝って大変だったが、計画停電で電気のありがたさを再認識した。

宅配便のお姉さんが笑って言ったことがある。「オタクは、よーく見ないと、居るかどうか分らない」。
玄関は勿論、不要な電灯を消しているので、居間のこぼれ灯で確認するしかないのだ。

昨年まで、夏になると東電が「電気の節約にご協力を」とCMを流しているのを聞いて、家内が「家はこれ以上節電の方法がない」と言った。

今は、家族だって何をしているか分らない時代だが、節電を兼ねた「一部屋重点使用生活」は、家族団らんにも効果がある。社会を変える第一歩だ。




写真:計画停電、銀座の消灯を伝える朝日新聞


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