2012年12月17日月曜日

この民意は何か

党派別当選者数
2012.12.17 読売新聞

この民意は何か。党派別当選者数、自民293,民主56,維新54,公明30,みんな18など。自民は当初予想を遙かに超える議席数で公明を合わせると323で衆議院の議席2/3を確保できた。ねじれ国会を気にせず政権運営出来る状態だ。そこまで何故、国民は政治を託したのか。

選挙期間中、野田さんは「前へ進むか、後退するか」と問いかけた。自民党でも出来なかった消費税増税、そしてこれからやらねばならない社会保障と税の一体改革の内容の詰め、3党合意、解散の条件であり通常国会で消費税増税前にやらなければならないと約束した公務員制度改革、選挙制度改革、定数削減を民主党政権でやらせてほしいという訴えなのだ。

しかし、期待したはずの民主党政権の姿は、党内抗争、主導権争い、絶えない閣僚の不祥事、資質問題、そして政策決定プロセスの不明確さ、国民への説明責任の不足など政権を担う力不足がありありだ。

現職閣僚が8人に加え、大物議員まで落選する様はあきれかえるばかりだ。「私の不徳のいたすところ」、「私の力不足」のお決まりのフレーズは聞き飽きた。しかし、訳あり議員が落ちたことはせめてもの慰みだ。

では、「悪しき過去の自民党に戻るのか」と野田さんは問いかけた。

第三極と思われる政党の議席数も足せば80で、石原さんが言っていた第二極にはなったが、政策の不統一、党内抗争、主導権争いの芽が出ている。

やっぱり、「悪さ加減の少ないのは自民党か」と言うことになる。

安倍さんなど幹部は「3年3ヶ月前の自民党とは違う」と訴える。野党暮らしで目線も国民目線に変わったというのだ。

「日本を取り戻す」、「日本を立て直す」と異口同音に言う。屈辱外交、デフレ下の経済、円高・株安、遅れる被災地復興などに積極的に取り組むのだろう。

「決められる政治」に向け安定政権を目指すのだろうが、自民党自体の体質も変わったのだろうか。

不安は残るが自民党に頼るしか、今はないのだ。

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