2014年11月1日土曜日

小渕スキャンダル(4):国会議員は本当に「重く受け止め」ているのか

国会議員は本当に小渕さんの不祥事を「重く受け止め」ているのか。今回の小渕さんの政治資金にかかわる不祥事は東京地検・特捜部が異例の早さで強制捜査に着手したことで国会議員の間でも「深く受け止める」とか「重く受け止めなければならない」というコメントが発せられる。

他人の不祥事を見て我が身を是正することは大事ではあるが、本当に反省しているのは不祥事を起こした本人だけで、他の議員には、それほど「効き目」はないのだ。

過去にも不祥事が報じられたが後を絶たない。弁解の言葉を聞いても「秘書がやった」、「妻に任していた」、「知らない」という以前にも多用されたフレーズが並ぶ。

「自分の名前が使われている以上は、「知らなかった」と言った瞬間にアウトだ」と議員自身の意識改革を町村さんが説諭していた。真っ当な意見だが各議員は自覚しているのか。

安倍総理が「「打ち方止め」になれば良い」と言ったか言わぬかが問題になっているし、任命責任を問われて一人一人について弁解しようとして一悶着起こしていた。

「政治とカネ」の問題は国会議員の資格の問題にもかかわる重要な課題だ。もっと真剣に議論すべきではないか。

財政赤字が問題になっている今でも政党助成金として年間300億円以上が税金から支出されている。政党によっては活動費の6~7割を占めるほどだ(共産党は辞退)。疑惑のある使い方は厳に慎むべきであるのは当然だ。

小沢一郎さんの「政治とカネ」の問題で「単純な掲載ミス」、「修正報告で済む形式犯」と言われる範疇の不祥事が最近は少なくなってきた。それだけ悪質な内容になってきたのだろう。

政治家がこの際、自らの政治資金収支報告をじっくり見直すべきだ。そして国会でこのことを議論しなくても良いように正常化して欲しい。


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