2014年11月12日水曜日

11月12日9時59分、茨城県南部地震M4.7,震度4:地震は予知できているのか

12日、9時59分茨城県南部を震源にする地震発生 M4.7,震度4
気象庁 地震情報より
9時53分頃、久しぶりにテレビが揺れた。地震だ。なかなか震源域などの地震情報が流れない。震源域は茨城県南部でM4.7,栃木県南部で震度4、東京も震度3で広い範囲で揺れた。この辺の地震は「誰かが予知していた」と記憶していたので調べてみた。

11月8日 茨城県沖地震
気象庁 地震情報より
電気通信大名誉教授の早川さんが10月31日までに茨城県沖を震源とするM6以上の地震が起きる予測していたが、それらしい地震は起きなかった。ところが11月8日の5時58分にM3.9の地震が茨城県沖で発生したのだ。

地震の規模と発生日が違うが的中したと言えば的中ではないか。

ところが、早川先生は、この茨城県南部を震源とし9月16日に発生したM5.6,震度5弱の地震を的中させていたのだ。場所も同じだ。

早川先生の予知法は、数日から1週間前に地下にある地殻が破壊されるとき電気が発生し、それが電磁波を生じ上空の電離層に異常を生じる。それを電波時計などで測定するのだという。

同じような異常をFM電波で測定する手法を使っている研究者もいる。

八ヶ岳南麓天文台の串田さんだ。その串田さんが10月26日のフジテレビ「ニュースな晩餐会」に出演し地震予知を発表した。

福島県いわき、青森県むつで異常を検出していると言うし、次に危険な場所は「近畿圏」だという。確か琵琶湖周辺を言っていたと思うが、今、琵琶湖でも異変が見つかっている。

以前、この辺だったと思うが京大防災研究所が常時観測している井戸の「地下水位の上昇が止まった」ので大きな地震の発生が危惧されるとして学会でも発表し、HPでも詳細なデータを公開し警戒していたことがある。しかし今までに大きな地震は発生していない。

地震学者の東海大学地震予知研究センターの長尾先生も同じく出演されておられたが、司会者が「専門家の意見」として話を振らなかったので、こういう予知手法にどういう意見を持っておられるか分からなかったが、地震学の専門家としては「現在の科学的知見からは地震の規模、発生時間を高い確度で予測するのは困難」と言うことなのだろう。

地震予知については専門家とアマチュア研究者では意見が違うのは当然だ。しかし、アマチュア研究者の予知も的中している事例を多いようだ。

予知のうちでも東大名誉教授の村井先生のやっているGPSを使った地殻の変動から異常を予知する手法などは期待出来るのではないか。

ところで、今朝(2014.11.12)の朝日新聞に地震学者の「市民への情報提供のあり方」を問う記事が掲載された。

2009年、イタリアのラクイラで群発地震が多発していたにもかかわらず「大地震の予兆とする根拠はなく、安心して家にいてよい」と防災局副長官が発言し結果として300人以上の死者が出た惨事で、地震学者や政府の担当者7人が過失致死罪に問われた。

私も注目していた。1審では禁固6年の有罪判決で世界中の地震学者を驚かせたが、報道対応にあたり「安全宣言」した防災局副長官は禁固2年の執行猶予付きに減刑され他は逆転無罪の判決になった。

専門家はおおむね妥当な判決と評価、今の科学では将来どんな災害が起きるかは予測しきれないと言う。


「外れる」ことを恐れずに情報を公開すべきであるが、伝え方にも工夫が要るのだ。

串田さんは近畿圏が危ないという
フジテレビ ニュースナ晩餐会
「次の大地震はいつ来るのか」
2014.10.26

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