2016年3月23日水曜日

消費税増税か、先送りか、否5%へ減税か:迷う政治家の脳は活性化しているか

消費税増税か、先送りか否、減税か:迷う政治家の脳は活性化しているはずだ。

安倍総理はリーマンショックや大震災が起きない限り増税するというが、今国際金融経済分析会合に招聘されている海外の経済学者のほとんどは「先送り」を提言、安倍総理が先送りに傾いていると忖度すると自民党幹部からは先送り説が飛び出す。

しかし、増税は3党合意されていることを考えると当事者だった自民党・谷垣さん、公明党・山口さん、民主党・野田さんは増税派だ。

5%への減税を主張する国民党の政治ポスター
東京・大田区久が原で
更には、逆に「5%へ減税しろ」と国民党は主張する。クルーグマンも昨日の会合で「5%への減税」を提言したそうだが、東京新聞電子版だけが、そう報じている。

安倍総理は、なかなか本当のことを言はない。「増税する。増税する」と早めに言っていれば、国民も市場も増税を織り込んでの経済活動をするが、急に言い出すと混乱する。

官邸も先送り論に警戒している。メデイアが先送り論に言及すると菅官房長官は直ぐに否定する。

官邸も、麻生財務相や財務省の増税派と経産省などの先送り派が対立しているのではないか。盟友だった(?)甘利さんが失脚したので中に立って調整する人材がいなくなり安倍総理も悩んでいるのではないか。

判断に困った安倍総理はノーベル経済学賞受賞の著名な経済学者に相談すべく経済分析会合に招聘した。

ほとんどが先送り説で一人が「慌てず慎重に」と慎重論、クルーグマン教授も先送り論だが、5%への減税を提言したそうだ。

1930年代の初めに大恐慌後の経済政策にケインズは「各国、ほぼ同時に減税と財政出動せよ」と提言した。今も十分に通用する政策なのか。

政治家が何を考えているかは脳の活性化で分かるらしい。
米国・テンプル大医学部の研究によると「噓をついている人」と「本当のことを言っている人」の脳の活性化をMRIで断層撮影した結果、「噓をついている人」の方が活性化しているという(讀賣新聞電子版 2004.11.3)。

3党合意、前回の先送り時、次は必ず増税すると発言していた安倍総理だ。「今回も先送り」となると噓をついたことになる。どういう理由付けで先送りするか、関係者や官僚は頭をひねっているはずだ。一番の脳が活性化しているかもしれない。正式に決断するとき安倍総理の頭は活性化しているのか。

面白い話もある。「人と同じことをやる」時と、「人と違ったことをやる」時では脳の活性化する部位が違うと言う(「人は原子、世界は物理法則で動く」マーク・ブキャナン著 白楊舎 2009年6月)。

皆が増税先送りと考えている時に「増税する」決断は勇気のいることだ。脳の活性化する部位が違うのは当然だろう。


財務相経験者でない安倍総理だから、しがらみはない。政治家としての約束が守れるかどうかだ。

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