2016年3月29日火曜日

米・トランプ大統領?:際立ってきた政策、大方のアメリカ人の本音か

メデイアや著名な政治家が反対しても共和党・トランプさんの人気は衰えない。益々大統領選への進出、大統領に選ばれる可能性が現実味を帯びてきた。現政権の報道官は「恥ずべきこと」というが、トランプさんの考えは大方のアメリカ人の本音に迫っている。

最近のメデイアとのインタビューで政策が明らかになってきた。実際に大統領に就任すると変わってくるだろうという見方もあるが、政策の根底にある考え方は変わらないのではないか。

うっかりトランプ詣でをすると逆に難題を突きつけられる恐れがある一方で、長年の課題の出口戦略が見えてくるかもしれない希望もあるのではないか。

トランプさんは8年間のオバマ政権の弱腰外交に対して批判をしている。狙うのは「偉大なアメリカ」「強いアメリカ」だが、世界のリーダーとしてではなく、国の利権を守る「アメリカ第一」だ。

その典型例がTPP反対だ。アメリカの国益を守っていないと、クリントン候補もTPPには反対している。日本は今国会でTPP審議に入るというがアメリカの議会も反対しているので成立などしないだろう。

米国内経済も厳しい。外国製品に押されて米国品が売れない。移民の流入で働き場も失っている。

為替安競争を批判していたが、ドル安政策でもとれば円高は避けられず日本経済には大きく影響するだろう。今、113円台、過去には80円台の時もあったと楽観論もあるが、17年度前半の2%物価安定目標達成は益々難しくなる。

FRBの段階的は利上げも先送りだ。「元に戻せ」という発言もあった。

日本とアメリカの寄って立つ基盤も狂いそうだ。

アメリカは日本を助けなければならないが、日本はアメリカを助けてくれない不公平な取り決めに日米安保があるとトランプさん以外の政治家も良く口にする。
米軍の駐留費用をもっと負担させろというのだが、日本は既に75%を負担、44億ドルになるという。他国への駐留費負担に比べても異常に高い。

増額に応じなければ米軍を撤退させると言うが、在日米軍の出口戦略に手を付けるとなれば日本に取ってはある意味で好都合ではないか。

在日米軍の存在は、日本を守ると言うことよりも対中国、ソ連、北朝鮮など朝鮮半島、今では中東問題に主力を置いているのではないか。そのために日本は多額の軍事負担をしている。米国が軍事費を削減している肩代わりをしているのだ。

日本は核武装をしろとも言う。米国にとってはその方が都合が良いらしい。北朝鮮が核開発を進めている現在、日本の政治家にも核武装に言及する者がいる。

米軍は他国を守るといったのは、昔の話で、NATOも時代遅れだと言い出した。

イスラム国の問題もサウジアラビアなど中東国間の問題で、自分たちで解決しろというのだが、政局が安定しない国に「国づくり」で口出しすることがアメリカvsロシア、中国の構図でややこしくなっているのはわかる。

トランプさんは、それを否定するのだが、クリントンさんは逆に同盟国を大事にするという。

南シナ海の中国の軍事化では、トランプさんは中国が敬意を払っていないと言う。習主席がアメリカを訪問したとき、「既に終わった」と言っていたが今も拡大しているようだ。造成を始めたときに強くでれば良かっただろうが、今となっては中国だって後には引けない。

オバマ大統領の弱腰の表れだ。

大統領選の共和党候補のトランプさんも最近まで過半数は取れないだろうと言われていたが、過半数を超える勢いになってきた。


クリントンvsトランプ、クリントン家の政治はもう御免だが、トランプさんは大富豪だ。政治改革はいいとして格差是正などにどう対応するのか。いつまで支持を確保できるか。

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