展示場外の第五福竜丸のエンジン展示 右上奥に「マグロ塚」が見える 2011年9月撮影 |
あの1954年3月、米国がビキニ環礁で水爆実験をやった時、被爆した第五福竜丸などが水揚げした放射能汚染マグロなどが457トンも築地市場の地下に投棄されているのだ。不衛生な施設になり豊洲市場に移転を考えていたが、その豊洲で不正事件が目白押しで延期になった。
週刊新潮10月6日号に「バカな話が多すぎる 「豊洲のバンドラ」10の疑問」の記事の中に「築地場内のどこかに「原爆マグロ」3本が埋まっている」が目についた。
それによると、場内には人々の記憶から忘れ去られた「負の遺産」が潜んでいる。場内のどこかに眠る「原爆マグロ」の存在だと、1954年3月のビキニ環礁での水爆実験で第五福竜丸が被爆、船から水揚げされたマグロ、サメなど2トンから基準値を超える放射能が検出されセリは不成立でマグロの値段は大暴落、マグロ3本とサメ28本が築地市場内に埋められたというのだ。
有害物質が基準値以下の豊洲の地下水より行方知れずの原爆マグロの方が心配ではないかと結んでいる。投棄が予想された場所で工事をしても形跡が見つからず、場所が特定出来ないのだ。
私も2011,13年の2回、第五福竜丸展示場を取材しブログに「忘れてはならない第五福竜丸被爆事件」yamotojapan.blogspot.com/2011/09/blog-post_18.htmlを掲載した。
展示場外に「マグロ塚」が設置されていた。確か説明文に「乗組員がマグロ塚をつくる会を設置し全国から募金を集めた。2000年に設置しようとしたが、築地市場が整備中であったためにこの場所に建てたと記されていた。
その時、汚染マグロは457トンで、築地市場の地下深くに投棄されたという。マグロ3本、サメ28本の話ではない。
当時は3月から5月にかけて日本中で放射能雨が降り、京都では8万カウンターを記録したという。京都でも原爆マグロが見つかり市場は大騒ぎ、恐る恐る放射能検査をしたという。
大阪では風評被害が広がり、打ち消しに必死だったという。放射能物質には半減期がそれぞれ異なり27種の物質が今どうなっているのかは分からない。
豊洲も危ない、築地も不衛生では食品の安全をどう守れば良いのか。小池都知事に任せるのは余りにも過酷 ではないか。
第五福竜丸展示場 |
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