2016年9月4日日曜日

民進党代表選始まる:候補者は、みたらし団子か三色団子か

民進党本部
野党第一党の新生民進党が初めての代表選になり、蓮舫さん、前原さん、玉木さんの3人が争うことになったが、みたらし団子に見えるし、三色団子にも見える。三人の政策が似通ってきてどれも同じ味に見えるし、女性か、失敗経験者か若者かの違いしかない三色団子にも見えるのだ。

共産党との選挙協力、女性議員の増加、憲法改正の政策をとってみても、一人が主張すると他の候補も同じ主張をし、違いが分からなくなっている。

蓮舫さんは、「万年野党のガラスの天井を壊す」と言えば前原さんは「過去の政権の失敗を生かす」と言い、玉木さんは「若者ががむしゃらに動く」と言う。

蓮舫さんは「ワクワクする政治」と言うが「女性代表に期待しろ」と言っているようだが、女性だから出来るとは限らない。党内が保守系、リベラル系、中間派で政策が混線している民進党でまとめていくのは容易ではない。

前原さんも、民主党政権時大臣の経験もあり、失敗して国民の信頼を落とし、今も信頼が回復する傾向もない。最近のNHKの調査でも民進党の政党支持率は9%で、自民党の38%を大きく下回っている。

最近亡くなった朝日新聞の著名な新聞記者だった人が「失敗はたくさんしろ」という。その失敗から良い物が出てくるというのだろう(正確な表現を忘れた)。

権力の二重構造、主導権争い、パフォーマンス優先内閣、「政治とカネ」での大臣辞任など国民が呆れる3年間の民主党政権だった。そこに前代未聞の大災害が発生しその対応に右往左往した。官僚機構を上手く使いこなすノーハウを持っていなかったことも欠点だった。

玉木さんはどうして立候補したのか。若い者が動かなければならないと言うことには賛同できるが、目的は「このままでは埋没するので一度代表選に名乗りを上げて実績をつくり、将来を期す」程度に考えているのではないか。

世代交代とも言っていたが、蓮舫さんは40代後半、前原さんは50代前半では大して違わない。

安倍政権の経済政策に対抗する経済政策を掲げなければならないが、格差是正、子育て、社会保障など分配、成長戦略などアベノミクスとの違いが出せるか。

アベノミクスの破綻、見直しが必要になっているが、安倍政権は認めようとしない。認めると政権の維持が不可能になるからだ。自民党一強政権だから間違ったことをやっていても修正させられない。

取り敢えずは民進党の旗印をしっかり掲げるべきだ。代表候補がみたらし団子か、三色団子であってもやらねばならないことは決まっている。



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