2017年1月8日日曜日

小池新党は大丈夫か:どこまで信認され伸びるのか

一時の政治家の人気で新興政党を立ち上げ既成政党に不満な選挙民の支持を得るが、どこまで信認され、伸びるのか。余り成功した試しはない。キーマンの去就で沈没するのが落ちだ。

小池都知事の小池塾が都議選に向け候補者選びに選抜試験をしたという。新しく政治を志そうとする者や現職、元職など1600人が受験しという。既成政党打破で都議選に向けての第一歩と言うことらしい。

でも、なかなか希望通りにはいかない。過去の事例がそうなのだ。1番の要因は支持団体、後援会の力が弱いのだ。こまめに地盤を廻る自民党には太刀打ちできない。でも自民党だって議員数が増え支持基盤の弱い新人議員には次回衆院選は厳しいようだ。

郵政民営化で自民党離党した綿貫さん、亀井さんが立ち上げた国民新党も綿貫さんが落選、今政党がどうなったか知らないが亀井さんが頑張っている。トランプさんに会いに行ったり、石原さんと何かやったりして存在感を出そうとしている。

渡辺さんが立ち上げた「みんなの党」も渡辺さんの「政治とカネ」の問題で渡辺さんが辞任した。

石原慎太郎さんが国政に再進出するために既成弱小政党と組んで「太陽の党」などいろんな試みをしたが失敗したのだろう。詳しいことは忘れた。都知事時代の豊洲問題の責任が問われており、あのカリスマ政治家の面影は全くなくなった。

滋賀県知事になった環境派の嘉田さんも新幹線新駅反対で名を馳せ、一時国政政党の党首も兼任する程までになったが消滅した(?)。

一方、橋下さんが立ち上げた「日本維新の会」は地域政党を越えて国政政党としての顔を維持しているが大阪では強いようだが全国的には弱い。橋下さんが市長の頃は、何でもコメントしてくれる便利さからメデイアは映像を流していたが、松井さんになってからは代表としてのコメントが必要な時に出てくるだけだ。
自民党安倍政権との近さを主張し政権与党に名を連ねているが本心は大阪の地盤を上げるために「大阪万博」「カジノ」がやりたいためなのだ。

橋下さんは時々安倍総理と会食したりして近さをアピールしているが、安倍さんは橋下さんが自民党以外と手を結ぶことを回避しているだけだ。

ところで小池さんの「都民ファーストの会」はどうなるのか。小池さんは新党で都議会の議席を確保し既成政党のブラックボックスを壊し東京大改革に挑もうとしている。

豊洲問題、東京オリンピック問題など利権にも食い込んで頑張っている姿に応援したい選挙民は多いだろう。余りの小池人気に自民党議員も小池寄りに走ろうとしていると新聞は報じる。

敵を作り、政策に反対する者は抵抗勢力とみなす小泉劇場に似ている。だからメデイアは小池劇場という。メデイアは毎日、小池さんの挙動を報じていたが最近は減ってきた感じだ。

政治ネタがこの程度では日本はどうなるのか。新興政党が生き残るのは本当に大変なのだ。新興政党が頓挫すると一時支持していた選挙民はどうなるのか。元の政党支持に変わるか、無党派になるのか。選挙民も迷惑な話だ。


0 件のコメント: