安倍総理の憲法なのか、国民の憲法なのか。危うさを感じる憲法改正への道が自民党で敷かれようとしている。18年の通常国会で改正案を提示、2020年の成立を目指すのか。
草案は自民党が作成するらしい。そのために今までの組織とは違って小委員会を設置すると言うが、安倍総理の息のかかった陣容になるらしい。
自民党単独の提出ではまずいとみたのか、公明党、維新の会との共同提案を狙っている。教育の無償化は維新の会の主張だ。抱き込もうとしている。
でも、安倍総理にイエスマンばかり集めてどうするのだ。内容にもよるが国民の半分は憲法改正、特に9条については反対している。
自民党案に異論を唱える人材も加えて検討しなければ国民のための憲法とはいかない。
2/3の議席が確保できれば衆参両院で発議出来るが、今の衆議院議席のままで審議して良いのか。明治憲法から現憲法に移行するに当たっては、まず旧体制の国会を解散し新しい議員を選び審議を始めた。今回もそうすべきではないか。
具体的に憲法改正を問う前に解散・総選挙で「憲法改正」の是非を国民に問うべきだ。いままでは自民党は「憲法改正を争点隠し」し野党の攻勢を肩すかしして選挙に勝ってきた。
まず正々堂々と選挙で公約にすべきだ。恐らく自民党は議席を減らすだろう。衆参での発議条件にもみたないだろう、それでも与野党で審議し憲法審査会で草案の作成をすべきではないか。
国民審査にしても多数決で決めるのは問題だ。投票率50%、賛成51%で決まったとしても国民の25%の人しか賛同していない。そんな憲法が本当に良いのか。
国民に賛否を問うには投票率70%、賛成65%位を見なければならない。多数決では民意を反映していないという研究もあるのだ。
審議するのは安倍総理の憲法ではないのだ。
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