2017年5月4日木曜日

今日の新聞を読んで(75):北朝鮮曰く「核は命」、執着する核開発か

アメリカ、中国、日本から経済制裁を受け核開発、弾道ミサイル発射を止めるよう要求されても北朝鮮は一向に止めようとしない。それもそのはず、「核は命」と言い、いかなる制裁にも屈することはないというのだ。

その「核は命」発言は、中国の経済制裁も含めた牽制に対して北朝鮮の朝鮮中央通信が中国に反発、いくら中国との関係が大切であっても命同然の核と引き替えに核開発を止めることは出来ないと言う意味のようだ。

中国にも反発した形で関係悪化を浮き彫りにした。そんな中でロシアのプーチンが手を差し述べようとしており、中国に替わってロシアがキーマンになりそうな雰囲気だ。

自国民が貧困にあえぎ、中国などから支援がなければやっていけない北朝鮮が巨額の資金を要する核や弾道ミサイルの巨大技術の開発を手放さないのだ。それは国の存続にも関する必須条件なのだ。

その背景には欧米の要求に屈して核開発を止めた結果、主体国としての存在意義を失った中東国の二の舞になりたくないのだ。小国であっても核を保有することはアメリカを始め大国に「その主権」と存在感を示し注目されるという歪な国なのだ。

各国の牽制に対して北朝鮮はエスカレートするばかりだ。

アメリカは原子力空母「カールビンソン」を含む打撃群を日本海に展開し核弾頭を載せたICBMが米国本土を狙う事は絶対阻止しなければならない。北朝鮮はアメリカとの2国間交渉を要求しているが今までの政権は6者会談だ。最近トランプ大統領は条件が整えば二国間交渉も匂わせているが閣僚は反対している。北朝鮮も拒否のようだ。二国間交渉になっても北朝鮮に有利な解決策などない。

中国は支援国、隣接国として大変な立場だ。アメリカや日本、韓国からは中国への厳しい対応が要求されている。トランプ大統領との関係で経済制裁を強化しているが実体はどうなのか。

テレビニュースでは「闇市」が盛んらしい。統制経済から闇市を通り自由経済へ向かう可能性はあるが、その前に金体制が崩壊するかどうかだ。体制崩壊ともなれば難民の流入は防止できない。中国社会も大変な事になるだろう。

韓国は複雑だ。血は思想より濃い。南北ドイツ統合と言う例もある。太陽政策などその時の政権によって親北政策もとっているが北が脅威である事に間違いはない。

日本も米国とことある事に連絡を取り経済制裁など独自の政策を強化し牽制しているが北は日本も火の海、核の雲に覆われると脅しにかかっている。核実験、弾道ミサイルの発射実験が失敗すれば偏西風に乗って日本は厳しい状況に置かれることは確かだ。

ことある事に国連安保理事決議に違反しているとオウム返しだが、そんな決議を守るなどみじんもない。更に拉致問題解決が足を引っ張る。政府はいざというときの在韓邦人の救出作戦を練っているようだが韓国がウンと言わないようだ。日本にも北朝鮮の難民が流れ込むことは確かだ。

それにもかかわらずメデイアの何故、役立つ情報と意味の無い情報をごちゃ混ぜで報道する姿に辟易する。

海外のメデイアはいろんな情報に右往左往するから北朝鮮は面白がって「やらせ情報」を次から次へと流す。

核実験が近いかも知れないというのに空中写真では実験場で「バレーボール」をやっているとアメリカのメデイアが流す。実験を待機しているのか、実験を諦めたのか分からない。

金正恩委員長が軍隊の訓練、生産工場の視察、各種イベント、国会開催などに出席し笑顔と拍手で迎えられる映像もひっきりなしに見える。そんなニュースがどういう意味があるのか。

そんなニュースに日本が反応するニュースは北朝鮮本国に連絡され幹部連中は面白がってみているのではないか。「次は何をしようか」と。

世界のメデイアは茶番劇に乗ってはいけない。報道を減らすと「こっち向け」と悪事がエスカレートするのか。

稚拙な指導者に核開発、弾道ミサイル開発を許してはいけないと思うのだけれど、まともなことが通用しない難しさはある。


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