2017年5月31日水曜日

今日の新聞を読んで(81):加計問題でますます「分が悪くなった」安倍総理

加計学園問題で安倍総理は「圧力は一切ない」と否定するもメデイアの報道では、益々「分が悪い」状況になってきた。本当は「首相を辞して議員も辞める」事態ではないのか。

新聞報道では、前川さんは首相補佐官が「総理は言えないから私が言う」と和泉首相秘書官に呼ばれたときに告げられたという。

一方、和泉首相補佐官は「面会は記録が残っていないから確認できない。安倍首相から支持を受けたことはない」と何時もの役人の常套句だ。日本の政治の中枢で働いている政治家や役人、スタッフがそんなにバカなのかと唖然とする。ウソを言ってはいけない。

では、何故和泉補佐官が安倍総理が言いにくい加計学園の事を忖度することが出来たのか。

想像するに、アベノミクスの一環として国家戦略特区の政策を進めなければならないが、私の知人の加計さんが獣医学部の新設を要望している。文科省の固い規制岩盤をドリルで風穴を開けるのには打って付けの案件だから進めて欲しいと安倍総理が補佐官に指示したのではないか。

だから安倍総理の意向を受けて補佐官は前川・前文科省事務次官に急ぐよう告げたのではないか。安倍総理は「圧力はかけていない」というが「総理の意向」などと記された文書が文科省内を回っても不思議ではない。

今朝の新聞に山本地方創生相が記者会見で「特区を担当する事務局から安倍首相と理事長の親しい間柄を説明された」と明かした。

だからこの案件は、官僚の間では「安倍総理案件」として知れ渡っていたのだ。

もう一つ、日刊ゲンダイ(2017.5.31)で、今治市長が加計学園の獣医学部新設計画は「安倍総理がリーダーシップを持ってやっている」と関係者に話したようだし、市の文書でも「首相主導」と明記されていたと伝える。

先日、民進党議員などが今治市での現地調査をしたときに市へも調査に入ろうとしたがドタキャンされたと報道されたことがある。何故拒否したのか。不可解だ。

安倍総理、往生際が悪すぎないか。規制改革、構造改革、戦略特区で岩盤規制に風穴を開けることは大事だと思うが、公正、公明に進めるのが政治ではないのか。民主党政権時代の事も言及していたが、野田幹事長が反論したように当時の戦略特区はボトムアップで、今回のようなトップダウンではないという。


強力に推進するにはトップダウンも必要だが、利権者の悪巧みが入ってくる危険があるのだ。その悪例が今の森友学園疑惑、加計学園疑惑なのだ。

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