世界はアメリカ・トランプ政権に、日本は安倍政権に「ヒラメ」ばかりか。そんな思いを起こさせる朝日新聞(2017.5.23)の山崎拓・元自民党副総裁の「政権の「ヒラメ」になるな」の警告に同感だ。
山崎拓さんは、小選挙区制は結果的に与党トップの力を強め一強政治を招き、政界、官界に「ヒラメ現象」を広げている。与野党ともにNO2が育たず情報管理社会は民主主義の衰退を招く。政治のあり方や行き方をきちんと分析し、論評するメデイアの存在は議会制民主主義にとっては不可欠だと論じる。
今の日本の政界、官界、メデイアを見ると安倍一強政治に「ヒラメ」だ。自民党は安倍総理の顔色を見て忖度、官僚も安倍総理の悪巧みと分かっていても忖度する。
新聞はスクープのつもりで安倍総理の憲法改正論を打つし、外交で同行すれば賞賛の記事しか書かない。
しかし、今、野党、メデイアは森友学園、加計学園疑獄事件で安倍関与を追求する。アベノミクス絶賛記事は見なくなった。自民党内でも安倍一強に危機感が出て、党内派閥の再編成が始まった感じだ。「疑似政権交代」で長期政権党を目指す。
世界はどうか。
国際会議はトランプ政権に「ヒラメ」ではないか。G7首脳会議ではトランプ大統領の保護主義を忖度し「反保護主義」には言及しないらしい。G7財務相・中央銀行総裁会議で出た「経済に対する貿易の貢献の強化」もタブーらしい。
各国が地球温暖化対策に力を入れているがトランプ政権は「パリ協定」拒否だ。世界第二位の排出国がこの有様ではCO2削減など覚束ない。今になっても未だ科学的根拠に疑問が投げかけられている。科学的検証が不十分なままに政治マターになった事が要因だ。
そして、社会主義国も当然だ。中国は習政権に、ロシアはプーチン政権に「ヒラメ」だ。これは仕方ないことだろうが、世界に出てまで習政権、プーチン政権に「ヒラメ」を要求するのには困ったモノだ。
ヒラメも、ある研究によると「共食い」するらしい。何だったか忘れたが体長の大きいのが小さいのを食うらしい。だとすると生き残るのはどの政権か。
トランプ大統領も世界でリーダーとしてやっていけないことが分かると、引きずり下ろされるのではないか。
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