2017年5月26日金曜日

築地か、豊洲か:共通項は「有害物質」、だとすると豊洲移転がベターか

ごった返す築地市場 安全、衛生でも問題大だ
築地再整備か豊洲移転か、その選択の共通項は「有害物質」汚染だが、比較論からすると豊洲移転がベターな選択にならないか。東京都が築地市場の土壌汚染調査結果を発表、基準値の4倍に当たる鉛などの有害物質を検出したという。

遅れている豊洲市場開設
豊洲市場の地下水、土壌汚染、巨額の維持管理費を考えると市場問題PTが「築地再構築」案を提案、工期7年、852億円の再整備費用を算定していたが、これも怪しくなってきた。

私も現役時代土壌汚染などの対策をやっていたが、この種の仕事は測定すればするほど新たな事情が出て来て要因を掴むのに苦しんだことがある。同じ場所でも測定値が変動するのだ。

この市場移転問題もどちらからも有害物質が検出されている。やればやる程新しい問題が出てくるはずだ。

先の専門家会議でも関係者から痛烈な批判が出て専門家らは立ち往生、まとめるはずの会議が継続審議になったようだ。「汚染をゼロに出来ない」と言う発言が頭にきたようだ。「約束が違う」と言う。

小池知事は「安心安全」を第一に考えるが科学者は「安全に関して問題はない」と言う。確かに環境基準の何倍というのはすぐには問題はないのだ。

築地はコンクリートで覆われているので安全だと小池知事は言う。だとすると豊洲もコンクリートで覆い、地下水はくみ上げて無害化して放流すれば安全ではないのか。

そうなると小池知事が豊洲移転を延期したことに対する責任問題が出てくる。石原元知事の思うところだ。

でも、今までの知事が中途半端なことをやっていたための結果であって、小池知事はプロセスを踏んで最終決定しようとしているのだから正しいのだ。

石原元知事は責任を追及されるが、逆に小池知事の不作為責任を追及し延期により都に損害を与えたことで賠償請求するという。

小池知事は石原元知事の責任を追求、石原ブランドも地に落ち、次回衆院選では2人の息子さんの当選も危うくなっていた。豊洲移転ともなれば息を吹き返すか。

小池知事の負けか、石原元知事の勝ちか。そんな問題ではないのだ。


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