2017年5月28日日曜日

加計事件で官邸vs前川・前文科省事務次官:菅長官はスキャンダルで印象操作するな

加計学園獣医学部新設の疑惑事件は、内情を暴露した前・文科省事務次官と官邸の場外バトルの様相を呈してきたが、卑怯にも菅官房長官は前川元次官の出会い系バー通いのスキャンダルを公表して印象操作で加計学園疑惑を隠蔽しようとしている。

問題の本質をはぐらかす菅官房長官に怒りを覚える。このようなスキャンダルは前にもあった。大蔵省(現財務省)の高級官僚によるノーパンしゃぶしゃぶ事件だ。多くの大蔵省幹部が遊びほうけて顰蹙を買っていたが、その時の張本人が今や財務省の事務次官だ。

官僚の人事が内閣人事局にあると言っても、どうしてこの次官のスキャンダルは問題にならなかったのか。

安倍総理が国会審議で夫人の事も含めて野党の追求を「印象操作」と極度に嫌っていたが、今まさに菅官房長官がやっているではないか。

大の男が、しかも高級官僚が風俗通いでは脇が甘すぎるが。人事権をかざして安倍総理の悪事を封印し逃げ切ろうとすることは国民の利益を害することにならないか。

テレビの情報番組で仔細に経緯が報道されており安倍総理や官邸に不利である事は一目瞭然だ。

勿論、安倍総理が直接指示したことはないかも知れない。でも戦略特区問題が内閣府で検討されたときに安倍総理が加計学園の獣医学部新設を高級官僚に匂わせた可能性はある。

その役人が省の担当者にどう報告したかだ。担当者は更に文科省にも指示しているだろう。内閣府に文書がなくても文科省には安倍関与の文書が存在しても不思議ではない。「あるものをないとは言わせない」という前川さんの発言には信憑性がある。

安倍総理が「私が直接関与していたら責任をとる」と豪語するのも頷けないことはない。チョット囁いただけなのかもしれないが、証拠には残らないがまずいことに決まっている。権力者になる人材ではないのだ。

それにしても内調って恐ろしい。政治家や官僚の行動を調査しているのだ。大臣にするかどうかの判断材料も内調の資料による。

このほかにも財務省が言うことを聞かない政治家を脅すのに「国税による税務調査」を匂わすこともあった。これは効くらしい。今、財務省のにらみは政治家にはきかないようだ。それも内閣人事局が高級官僚の人事を一手に握った結果だ。

行き過ぎた官僚主導から政治主導に切り替えたのは良いとしても人事で官僚などに脅しをかけるのは本来の政治主導ではない。

安倍政権に鉄槌を下せるのか国民しかいない。


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