2018年5月10日木曜日

日米中韓の対北対策:日本への期待は情けない話だが「カネ」だけか


トランプ大統領と金委員長の会談を控えて日米中韓の動きが激しくなってきたが、新聞報道でその内容を見ると日本に期待されていることは「カネ」の拠出だけではないか。

日本の対北要求は、アメリカ、韓国、中国を通じて口添えしてもらうことを期待するしかない状況で、「蚊帳の外」の感じだが、最後は経済支援で「カネ」をせびられるだけだ。

日本も急いで日朝会談を要求しているようだがこれだって「カネ」次第だ。「いくら出すなら会おう」という交渉になるのだ。

安倍総理は各国を訪問し制裁強化での協力を要請しているが北のメデイアの反発は激しい。「そんな事では1億年経っても平壌への敷居はまたげない」と批判する。トランプ大統領の制裁強化とみていたが急に「対話重視」の姿勢に変わってきた。

最近は中国も「北のことも考慮すべきだ」と言い出した。下交渉でハードルが高くなり、慌てた金委員長が急遽中国の習主席と会談を持った結果だろう。

要求されるカネも半端ではない。2~6兆円と言われているが、簡単に「はい、そうですか」と言う額ではない。日本は国、地方の借金合計は1000兆円を超え、対GDP日200%を越えている先進国一悪い財政状況である。一般会計では97兆円を超える予算額だが34兆円は赤字国債で賄う。それ以外にも成長路線を取るために2~3兆円の補正予算も組んでいるがこれも借金である。

先進国では予算の赤字をGDPの3%以内と決めているがそれで行くと日本は15兆円が借金の上限になるが実際には6%を越える状況なのだ。

拉致問題での対応は人権に関わる事で別問題であり、核・ミサイル凍結は安全確保にも関わる事で必要な支出は仕方ない。北は脅しや譲歩で見返りを要求してくるだろうが、借金財政の状況を考え身分相応な対応をすべきである。



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