加計問題（２）：安倍総理は「総理の立場」を分かっているのか

１４日のテレビニュースを見ていて安倍総理は本当に「総理の立場」が分かっているのだろうか。総理の権限は絶大だ。だから総理になれば一層自らを律しなければならないが安倍総理は分かっていない。何故こんな人間が総理になったのかと空しく感じた

こんな総理を選んだのも私たち国民だからだ。

加計学園問題で玉木議員が「責任を感じているのか」と質問すると、安倍総理は「行政府の長として最終的には責任があるが全て私の指示ではない。証拠を示せ」というのだ。

佐川さんの証人喚問、柳瀬さんの参考人喚問で野党議員は追求するが大事な点では「記憶にない、メモはない」と言いながら「総理などからの指示はなかった」と何故か安倍総理に関係するような所ははっきり覚えているようだ。

全てがこうだから他人が証明しようがない。官僚皆が安倍さんの関与を否定し守っているのだが、愛媛県知事は職員の名誉（？）を考え安倍政権と対峙するようだ。

「加計ありき」と追及されたとき、安倍さんは「手続き上は問題ない」と今までの答弁を繰り返した。戦略特区の八田座長の「一点の曇りもない」と言ったことを根拠にしているようだが、民間人のＷＧだから自分が関与する所はなかったとでも言いたいのだ。

柳瀬元秘書官が「命を受けた事も無ければ報告したこともない」との答弁にメデイアは違和感を呈した。安倍総理は「国政に重大事なら中間的な報告も受ける」と柳瀬さんの発言を擁護した。

だが戦略特区構想は他にも沢山あったようだが新獣医学部新設事案は最優先課題であったはずだ。安倍政権の固い岩盤にドリルで風穴をあけ規制を緩和する意気込みがあったのだ。その代表例がこの加計学園の事案なのだ。

決してその他多くの中に一事案ではなかったのだ。

京都府副知事と京都選出の西田議員と当時の担当相の山本さんを訪問し恐らく京都産業大のことを陳情したのだろう。その時に山本さんは「経過も有り１校しか認められない。理解して欲しい」と言ったと共産党の議員が明らかにしていた。

山本さんも、西田さんも否定していた。

外堀を埋めて本丸を落とそうとしても全てこうだから難しい。安倍さんが「関与を証明せよ」と言ってもメモなしでの口頭での関与だと証拠にならない。だから安倍さんは安心しきっているのだ。強気で国会審議に臨んでいるのだ。

「総理とはどんな立場か」、それさえ理解していない安倍さんが総理の座にいること自体がこの森友、加計学園に関わる安倍総理夫妻による憲政史上稀なる大疑獄事件の解明を難しくしているのだ。