加計学園問題で中村愛媛県知事が「やることはやる」と安倍政権とトコトン戦う姿勢を示した。地方の首長である県知事が自民党政権である安倍政権と戦って得はないと思ったが、中村さんには理由があったのだ。
野党の要求通り自民党は国会正常化に向け柳瀬・元総理秘書官の国会参考人喚問が終わったが、柳瀬さんは加計学園担当者との面会は認めたが、愛媛県、今治市の職員については「いたかも知れない」と曖昧な答弁を繰り返した。
一方、中村愛媛県知事は「県の信頼を損ねる」「子どもじゃない」と激怒、メインテーブルに座っていたし、名刺、メモを公表し柳瀬氏はウソをついているというのだ。
地方の首長が自民党政権に楯突いて得なはずはないが中村さんには特段の理由があったのだ。それは経歴から分かる。
今年の11月に愛媛県知事選があるが、森友、加計学園騒動で求心力を落とす安倍自民党政権と心中する事をさけ、自らの立場を明確にしたのだ。
加計学園の新獣医学部建設で愛媛県は3年間で31億円の補助金を出す事を決めたのは中村知事だが、前知事の加戸さんからの引き継ぎであったらしい。
中村知事は新獣医学部には反対で逆にサッカー場の建設を提案していたのだ。その加戸さんは今回の騒動を「野党による加計ありきの印象操作」と断じた。
中村知事は93年に日本新党から出馬当選、その後落選したが99年に松山市長選で当選、2010年から県知事だ。このとき「愛媛維新の会」を立ち上げ時の潮に乗ろうとした。自民県連は推薦の立場だった。だから特に自民党との関連は濃いとは言えないが自民党の推薦は大きいはずだ。
でも自民党政権と対峙すると言うことは安倍政権の求心力低下で自民党を見限ったことになる。
中村知事には中村知事としての立場があるだろうが、加計学園問題ではしっかり対応し真実の究明に当たって欲しい。安倍総理の悪事を裁くのは民意でしかない。
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