安倍総理は本当に憲法を知っているのか? 改正を言う前に憲法を守る姿勢を見せろ! 憲法9条改正、自衛隊を明記、緊急事態対応など4項目を追加するという。「憲法を変えて日本の未来を・・・」と美辞麗句を並べて日本の未来が開けると訴えると若者は改憲に高揚する。
でも安倍総理に共感はもてない。
現憲法を「GHQの押しつけ」と批判し「自ら憲法を制定しよう」というが現憲法制定時の経過を知っていない。そんなに簡単に批判することは出来ない。そして現憲法が発布されたとき、戦争を経験した人は「これで平和が保てる」と涙したものだ。
これからどんな憲法に改正されるか分からないが、自民党草案がたたき台になるらしい。
私も自民党草案を読んだことがあるが、直ぐに分かった。為政者が政治をしやすいように国民の人権を制限しているのだ。国家権力から国民の人権を守るようになっていないのだ。国民の義務ばかりがやけに目立つ草案なのだ。
安倍総理の狙う憲法は今の安倍政権のやっていることに役に立つ格好にしたいのだ。
ところが、安倍政権が今やっていることは憲法に反する事例が多い。改正を言う前に憲法を守ったらどうか。だから「安倍総理に改憲をやってもらいたくない」という世論調査の結果だ。
チョットひろってみよう。
森友/加計問題での文書改ざん、自衛隊の日報隠蔽、迫田、柳瀬、昭恵夫人、谷職員の国会招致問題は国政調査権(憲法62条)に関連するが自民党政権は実施を妨害している。
野党の指摘に安倍総理、内閣法制局長官が謝罪したほどだ。
自衛隊の日報隠蔽御事件はシビリアンコントロールが出来ていないことを証明した。
安倍総理の解散権の乱用は著しい。憲法53条では野党が開催を要求しているのだから政府は臨時召集しなければならないが応じていない(憲法53条)。更に昨年の9月の国会召集では所信表明、代表質問をすることなく安倍総理の恣意的解散総選挙になった。野党潰しは民主政治になっては好ましくない。
最高裁判所の違憲審査権も政府の顔色を見ていては何も出来ない。
特に安倍総理の民放批判は酷すぎる。憲法に保障された「報道の自由」(憲法21条)に違反する。TBSは安倍総理が生出演していたとき、街頭インタビューで「アベノミクス」についての質問に否定する場面が多かったことに安倍総理が噛みついた。「そんな事は無い」と色を成して反論したのだ。NHKも批判めいたコメントをしたメインキャスターを交代させることになった。
学生時代、TBSの報道番組が米軍のハノイ攻撃(?)を放映したがアメリカからクレームがつきキャスターの田さんが辞任したことがある。
メデイアは政権側のクレームに弱い。クレームを付ける政権側に問題があるのではないか。
今回の森友/加計学園問題では国家公務員が安倍総理の悪友のために便宜を図った事が明るみになった。「全ての公務員は全体の奉仕者」であることをわすれ一部の奉仕者になっている。その根源は内閣人事局にあることは分かっている。
いかにも良いと思われた制度改正も悪用されると害悪になる。特に安倍政権では酷すぎる。
更には国民の「知る権利」も脅かされている。特定秘密保護法、共謀罪等はその代表例だ。
安倍総理の恣意的憲法解釈を許してはいけない。集団的自衛権を閣議決定した。閣議で如何様にも解釈できるのであれば国会等要らない。
憲法改正をして「明るい日本が築ける」のであれば安倍政権以外の政権でやったらどうか。国民はそれを願っている。
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