2018年5月29日火曜日

問題ないか 高齢者講習:認知症テストも大事だが安全運転意識チェックも


高齢者による交通事故多発で社会問題化しているが高齢者講習に工夫が必要ではないか。今は、認知症のチェックが主体のようだが大事なのは高齢者の安全運転上の意識チェックだ。

昨日、高齢者が赤信号を大丈夫と判断し交差点に入り死傷事故を起こした。聞くと90才で先月高齢者講習を受けたばかりだという。認知症に問題はなかったと言うことだ。だとすると何処に問題があったのか。

私も一度高齢者講習を受けたが認知症テストが酷すぎる。一般の患者が診察を受ける時の診断手法そのままなのだ。

確か4枚の紙に16のイラストが描かれている紙を見せ、覚えさせるのだ。たとえば音楽だとオルガン、バイオリンの絵が描いてある。野菜だとキャベツ、ニンジン、大根など、家具ではタンスやイス、と言う具合だ。

その後他の講習を受けてテストに入る。いくら覚えているかだ。これには苦労した。普通なら8~9件は指摘できるがそれ以上は難しい。

ところが後で聞いた話では100点満点がいたそうだ。驚くことに90歳代だという。

講師は大事だからしっかり覚えろと言っても続く講習もあるのでそっちも真面目に聞いているとイラストなど忘れてしまう。

野菜、家具、服装などの名前を覚えても車の運転には関係ない。

その代わりに実際に街中、高速を車で走り撮った映像をスクリーンに映し出し安全運転上の注意が何処まで実施されているかをチェックした方がいいのではないか。

たとえば①赤信号なのに交差点に進入、左折信号が出ていないのに左折、②横断歩道の前に人が立っているのに停止しなかった、③一時停止をせずに走る、④左から自転車が出てくるのを見落とす、⑤高速道で進入禁止を入って逆走、⑦制限速度違反、⑧緊急車両に道を譲るなど交通事故に結びつく安全確認ミスを実際の走行での映像を見せてどのぐらいチェックできるかをテストしたらどうか。

これなら実態に合うテストだし、見落としには正解を示し再確認させるのだ。そして一定点数ない場合は医師による認知症テストを義務づけることだ。

高齢者講習で口酸っぱく注意されることは「18の違反」があったときは医師による診断が必要になると言うことだ。

だから今回の赤信号でも大丈夫と思ったなど論外なのだ。

交通事故が起きると「又高齢者か」と身が引き締まる。


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