米朝会談でトランプ大統領か金委員長のどちらかが席を立つときがあるのか。成功か失敗かで評価することは出来ない。今回の会談の背後にはトランプvs金vs文vs習、プーチンの構図がある。トランプ大統領と金委員長は会談の当事者、文大統領は橋渡し役でも南北融和の提唱者、習主席とプーチン大統領は金委員長の後見人で複雑な構図がある。
また、トランプ大統領は中間選挙、ノーベル賞狙いが有り、金委員長には制裁で国内は困窮、金体制への危険も迫っている国内事情も見逃せない。
新聞記事、メデイアは「非核化」など大上段の課題は合意されているように報道するが、プロセスなど各論については報じない。文・大統領も具体的措置が担保されないので楽観論は禁物と自制する。橋渡し役がこう言うのだ。
実際問題として事務レベルで各論に合意することは出来ない。両トップが本音を示さないからだ。だからけん制発言しか出来ない。
「2人で話せば道は開ける」という考えなのだろう。しかし、細かいところまで合意できていないのだから「席を立つ可能性はある」。
(1)非核化のプロセス
米は過去の失敗のように騙されない。北は保有国でありたい。
(2)半島から米軍は撤退しない
(3)人権問題から金体制を保障しない
この部分が新聞で詳細に報じられていない。
金委員長は文大統領に「逢って話せば私という人間が分かる】という意味のことを言ったらしいがあれほどのテロリストが一晩で手のひらを返したような人間になるのか。南北首脳会談での金委員長の「良い子振り」には疑問がある。
でも、朝鮮半島の平和、安全は米朝国交正常化、非核化が前提となる。両者にとっても厳しい会談になるだろう。
途中で席を立たず粘り強く交渉を継続することが重要だ。時間がたてば経つ程金委員長の立場は苦しくなり譲歩を重ねてくるチャンスがある。そこが日朝会談、拉致被害者問題を解決するときだ。
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2018.5.6掲載
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