新型コロナウィルス対策で外出、移動の自粛、海外観光客ゼロ、爆買いゼロで地方の観光地はじり貧の経営難、緊急事態宣言などの解除でたまったストレスを解放しようと少し御客が戻ってきたところで、政府は観光地支援に約1.7兆円かけGOTOトラベルキャンペーンを打ち出した。
政府は中小企業経営団体の要望もあり8月実施を7月22日実施としたが、ここにきて東京では新感染者数が増加、東京由来の感染が地方への拡大を見せ始め、地方の医療崩壊の危険も出てきて各県知事はGOTOキャンペーンをGOTO感染拡大と警告するようになった。
その東京も専門家会議で「感染状況」の評価をレベル2から最高のレベル1に上げた。政府も16日に分科会で専門家の意見を聞くという。
GOTOキャンペーンで何をしようとしているのか。
(1)
旅行代金の半分程度を支援(2)70%を旅行代金、30%をクーポン券とするら
しい。新型コロナで雇用不安、非正規労働者、正規労働者を問わず収入も不安定で、格差も拡大、旅行できる人間は幸せな方だ。富裕層を支援するのか。さらに今宿泊料金は格安になっている。支援など必要ないのだ。
観光地では安全対策を取るという。受付では安全板設置、検温、平熱を超えると保健所に連絡、入浴や食事は制限で人との接触を避けるらしい。感染対策はHPで確認できるという。
検温するというが、今は37.5℃の基準はないとすると平熱との比較になるのか。客と相談しての難しい判断になるだろう。
私たちが旅行に出るとなるとどんなホテルでどんなサービスを受け、どんな人と話ができるか、浴場は室内風呂ではなく、大きい大衆浴場でゆっくり入る。サービスの人と話すのも楽しみだった。
でも、新型コロナ対策では人との接触を最大限避けようとする。AIロボットで受付し、担当者が他人とすれ違うこともなく部屋に通し、食事は部屋食、後は寝るだけが楽しいか。
それならビジネスホテルで夕食は外の料理屋、イベントを利用する方が安上がりではないか。観光場所も自分たちで決める。中国客のように多くの人数で同じ名所を回るようなやり方は古い。時間に追われたスケジュールよりゆっくり自分たちで作成するのだ。
旅行社だって邪魔だ。海外旅行は頼むとしても国内旅行は自分たちでできる。困るのは祇園祭にようにシーズンになるとホテル、旅館の全室を抑えられることだ。予約のためホテルに電話すると何日まで予約済みだという。これじゃ旅行などできない。
当分海外からの旅行者は期待できない。今までのように中国の旅行者、爆買いをあてにした経営はご法度だ。今回痛い目にあったではないか。
当面は日本人の国内旅行、近場の旅行に照準を合わせた経営が大事ではないか。それに対応できないホテル、旅館は淘汰される。それが「新しい日常」「新しい生活様式」ではないのか。JRでも新しい運航方式、料金体系を考えているという。
東京からの旅行者が歓迎される日はいつ来るか。
やっぱり新型コロナウィルス対策、収束が見えてきた時だろう。国民に安心感が出なければ出足も鈍るだろう。
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