2020年7月28日火曜日

自民党総裁選へ:民意は石破さん、でも何故ダメなのか


メデイアの世論調査で自民党総裁候補、ポスト安倍を聞くと必ず1位は石破さん、2位に安倍さん、3位に小泉さん、それ以降に名乗りを上げる議員が続くが、支持率は数%で心もとない。いつも30%の人がこの中にはいないだ。では誰なのか。

特に最近の調査で自民党支持者の中でも今までは安倍さんが1位だったが、ここにきて石破さんが覆したので騒ぎになっているという。自民党支持者の中でも今回の新型コロナウィルス対策で失政を繰り返す安倍総理に嫌気がさしたのか。

衆議院選もまじかに控え、外出自粛が解けると一斉に若手議員は選挙区へ帰り情報収集するが、安倍政権では次の選挙は持たないらしい。石破さんの人気が高まってきたのか。

そんな石破さんだが石破派は20人だったが、1人脱退し19人になった。推薦人の20人にも満たないのだ。立候補するとなると他派あるいは無所属議員から助けがいる。安倍総理に勢いがあった今までは睨まれるのを嫌って協力できなかったが、求心力の落ちた今なら賛同者を集めるのも容易になったのではないか。

新聞報道でも安倍総理も所属する最大派閥の細田派が、これといった自派候補がおらず、安倍総理も意向は岸田さんのようで混とんとしている。それでも下村、稲田、そして最近テレビに顔を出す機会が多きなった西村さんが立候補に色気を見せている。

下村さんは選挙対策委員長でもあるが、文部科学族として疑惑もあるらしい。稲田さんは初の女性候補と騒ぐがいつも誰かが女性候補になっているし、防衛相時代はその質が問われた。西村さんに至っては新型コロナウィルスでの対策に統一性がない。リーダーの顔でもない。

麻生さんも何を考えているのか。宏池会の再結集に向けて岸田さん支持かと思ったがそうでもないらしい。どうも次の政権にあってもキャスチングボードを握りたいだけか。

二階さんも誰が候補に出ようとも全方位外交で、二階さん頼りになることを期待し、次期幹事長を狙っているのか。自民党離党者を復党させ自派に組み込んで勢力を伸ばしている。当然に次期衆院選での候補者で騒ぎを起こしている。

石破さんは民意からすると優位な立場にあるが、一度自民党から離党し復党したことで石破さんの総裁には抵抗が大きい。常に「正論」を履いているが、安倍政権にとっては歯向かっているように思えるのだ。

最初の総裁選の予備選で石破さんが1位、安倍さんが2位で決選投票の結果、安倍さんが1位になり石破さんが涙をのんだ。自民党永田町が巻き返したのだ。地方議員や党員の民意などどうでもいいのだ。安倍に乗っかって甘い汁を飲もうとでもいうことだったのか。

しかし、今回は違う。

民意の石破vs安倍推薦の岸田の構図になるか。

両者ともに地方行脚で支持を得ようとしているが石破さんが有利に変わりはない。予備選で石破1位、岸田2位、本選で岸田1位、石破2位ということになる可能性もある。

アメリカとどういう関係を構築し、中国にどう対応するか。そして新型コロナウィルス感染下で「新しい日常」「新しい生活様式」、そして封じ込めて「経済再開」をどう展開するか、それぞれの考えをききたいものだ。


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