新型コロナウィルス感染拡大源として繁華街の「夜の街」ホストクラブ接客業が「敵視」されているが、その実態は複雑だ。「リスク」にもかかわらず需要があるから供給もあり成り立っている業種なのだ。
新聞に歌舞伎町で16店舗を経営し、商店街の振興組合常任理事を務めるホストクラブ経営者のインタビュー記事が目についた。
歌舞伎町では200店舗ほどあるらしい。きちんとルールを守って営業しているところもあれば規模は小さいが闇経営をやっている店もあるらしい。バブル経済期に拡大していったらしい。
テレビでグラスのタワーにシャンペンをあふれるほど注ぐ光景、高価なボトルの注文を受け全員で拍手する姿は「こんな世界もあるのか」と思ったほどだ。
しかし、ホストクラブや接客業の社会的意義はどうなんだ。どんな役目をしGDPへの貢献度はどのくらいなのか。
店の経営、従業員の所得も厳しいらしい。新聞では従業員の2割が店の儲けの8割を稼いでいるという。ほとんどの従業員は厳しい生活なのだ。刹那的になるが「20vs80」の法則はここでも通用する。
でも新型コロナウィルスの災禍にあって、「新しい生活様式」の中で生きていける業種なのか。
思い出すのは、シングルマザーで夜の務め、小さい子供を抱いて店に通う女性に子供がネオンを指さして「ママきれいだね」と言っているシーンは涙が出る。何も好んでこんな生活をしているわけではないのだ。政治の力で何とかならないかと思うのだ。
夜の街の接客業が悪いとは言わない。需要があれば供給もある。しかし、消滅することのない新型コロナウィルス災禍でその盛衰がかかっているのではないか。
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