2023年10月19日木曜日

クルーグマン教授 米国民は「独裁者」を期待しているのか

 朝日新聞2023.0.18の「コラムニストの眼 クルーグマンのウクライナ支援反対 額ではない トランプ派の真意」で米国民は手続きの複雑な民主主義政治より一強独裁の独裁者の政治を望んでいるのかと思わせる内容だ。

先の米国の「つなぎ予算」の経緯を見ても下院議長だったマッカーシー氏の努力でデフォルトだけは避けたが、共和党強硬派の同意も必要でウクライナへの支援予算は除外し成立させた。

民主党・バイデン大統領のウクライナ支援にブレーキをかけることになり2か月後には支障をきたす結果になったが、そこは米国だ何らかの回避策はあるのだろう。

クルーグマン教授は「額の問題ではない」という。今までの米国の支援額は770億ドル(約11兆5000億円)で連邦総支出は年間6兆ドルでウクライナ支援は1%未満の微々たる額だという。

共和党・トランプ支持派はそこら辺の数字を知らないで騒いでいるだけだと批判する。

私達外国人はウクライナは民主政治を守るために戦っているのだから民主主義の旗頭であるアメリカが支援するのは当たり前と思うし、ウクライナはプーチンのしかけた侵攻に良く抵抗しているのだ。

クルーグマン教授も如何に独裁政権でも民主主義国家を転覆させるのは容易なことではないことを世界に知らしめたと言う。ロシアが失敗すれば中国の台湾進攻の可能性は確実に減るだろうというが同感だ。

しかし、何故共和党トランプ派の政治家がウクライナ支援を切り捨てようとしているのか。

クルーグマン教授は彼らはプーチンが勝利することを望んでいる。米国もプーチンの残酷さと特厚を見習うべきだと思っている。国内では独裁者になりたがっている人物を支援し、国外では本物の独裁者に共感しているのだという。

トランプ氏を支持する共和党強硬派は国内外で民主主義の敵なのだと断言した。

どうなるのか次期大統領選、トランプ支持派も勢いを増しているし、民主党・バイデン大統領は年齢、不祥事もありトランプ氏の後塵を拝している。

やっぱり米国はリベラル政権で、民主政治、自由経済を守る国であってほしい。 



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