2009年12月1日火曜日

鳩山さん 潔く辞任を


総理の座について早3ヶ月、鳩山さん自身に降りかかる問題が厳しくなってきた。「友愛」を政治理念として主張するなどおこがましいのだ。

 政権交代を目指していた野党時代に、小沢さんの公設第一秘書が政治資金規正法違反事件で東京地検特捜部に逮捕されたとき、「国策捜査」と批判の急先鋒だった。野党幹事長の発言としては違和感を感じたものだ。

 その背景には、小沢さんの援護で総理の芽が出ていたのだが、「政治と金」の問題で火種を抱えていた。総理の座に就くやいなや、許容限度を超える様相を呈してきた。

 個人献金、偽装献金さらには実母からの多額な資金提供は脱税の疑いが濃いほど、疑惑に関して本人が説明できない程の悪質さがある。

 誰かが言っていたが、子供の時から大金持ちで、政治以外にも遊び歩ける(決して悪いことではないが)人間に「国民の目線」での政治など期待できないという疑問には同感だ。貧困率15%、低所得化が進む中であらゆる事に課税され可処分所得も減少し、生活が厳しい者にとっては、怒りがこみ上げてくる。

 案の定、政策の節目に、その決断が出来ていない。少しでも先延ばししようとするから、混乱が起きる。

 国会審議も十分ではない。総選挙後の国会開会がおそかったし、円高、株安、デフレで国民の生活は更に厳しくなるにも関わらず、何ら対策は示されていない。それなのに会期を4日で閉めるらしい。

 その原因の一つに鳩山さんの「偽装献金問題」で追求されることを民主党が恐れている為だという。「鳩山総理隠し」でこのような国会運営を余儀なくされているとしたら、何をか言わんやだ。

 即刻、総理の座を辞任すべきだ。

 国権の最高機関としての国会をどう思っているのか。国民をバカにしているとしか言いようがない。

 「政治と金」の問題は、政治倫理の問題だ。疑惑を持たれると言うことは、政治家として命取りだ。小沢さんの問題も含め、総理、与党幹事長の2人が政治資金規正法で疑惑を持たれていること自体、日本の政治の恥ではないか。

 最近の世論調査を見ても、国民は、鳩山さんが総理だから民主党政権を支持しているわけではない。「政策」あるいは「政治が変わることが期待できそう」だからだ。

 潔く辞任し、通常国会では国民が必要とする議案の審議を存分にやれる体制を早くつくって欲しいものだ。

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