2011年7月19日火曜日

自民党に政権奪取のチャンスがあるのか







自民党に政権奪取の意思があるのか。この1ヶ月の新報道2001の1週間毎のアンケート調査「衆院選で、どの政党に投票するか」を見ると、民主党20、15,17.6,10,15.4%、一方自民党は26.4,27.8,22.6,27.6,26.8%で、民主党政権への批判を受けて自民党が優位に立っている。

しかし、自民党には、政権奪取に向けた動きが鈍い。

確かに、復興・復旧に対して577項目を提案し、4割近くが実施され、補正予算も自民党案がベースになっていると自民党は主張する。被災地ではガレキ処理が遅れていると国会で追及するが、菅総理は遅れてはいないと反論する。

19日の国会予算委員会で小池さんが、「なでしこジャパンの戦いをどう思うか」と質問、菅総理は「なでしこジャパンのように諦めないで最後までがんばる」と言わしめた。菅総理に諦めさせる手がないのだ。

自民党のイメージも良くない。何とかしようと中堅・若手議員ががんばっているんだけれども思うように進んでいない。

自民党改革委員会が派閥政治、長老支配に楔を打とうとしたが、派閥の領袖はこぞって党運営に関与していないと反論する。世代交代を訴えて首相経験者を公認・推薦しない案も反響を怖れた石原幹事長が削除を要求するし、麻生さんに至っては公認されなくても出馬すると脅す始末だ。

国会議員は地元の代表ではなく国民全体の代表者であるべきで、地元で票が採れるからと言って立候補するのは筋違いで、ベテラン議員はそのことが分っていない。

新人発掘も覚束ないようだ。政権を手放すと資金も不足するし、人材も集まらない。300議席のうち100議席がまだ候補者が決まっていないと聞いたことがある。コレは民主党でも同じ事だ。組織票があり、名の知れた人材が欲しいところだろうが、誰だって良いというモノでもない。

国民の政治不信を駆り立てるような候補者選びは辞めて欲しい。

更に、よく言われることではあるが自民党の顔も良くない。
次の総理に相応しい自民党議員としては、石破さん、石原さんの名前が上位に挙がるが、肝心の谷垣総裁は下位で、総理に相応しいとは思われていないところに自民党の低調さが見えある。

自民党執行部だってコレで良いのかと思える。谷垣さんはどう思って選んだのか分らないが、石原幹事長は国土交通相の時、道路公団の藤井総裁の更迭に戸惑い、恫喝話まで口にし出し、反響に驚き口を閉ざしてしまった。今回の民主党内の「菅降ろし」でも岡田幹事長が辞表を懐に菅総理と話し合おうとしているのを曝露してしまう口の軽さが否めない。

小池総務会長は渡り鳥議員で有名で、時の権力者に擦り寄って厚遇されるが、意外性のパフォーマンスで利用されているだけだ。女性総理候補なんてとんでもないことだ。

石破政調会長も有望ではあるが、あのしゃべり方で国会論戦されては時間がかかって仕方ない。

ベテラン長老議員が跋扈する自民党、中堅、若手議員が改革に苦しむ自民党、ポスト菅後の体制が構築できない自民党に政権奪取など期待できないか。

写真左:自民党総裁室 誰が座るのか

写真右:自民党本部 政権から離れると訪問客も少なく寂しさを感じる

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