2011年7月16日土曜日

国会本会議、記者会見で空席が目立つ原因?







衆議院本会議でのテレビ映像は、当選回数の多い議員の多くが座る後部座席を映し出し、与野党の重鎮達の表情を映し出す。採決で党の方針に反する行動をとった議員の起立する姿も映し出される。

私達が選んだ国会議員の出席状況など分らないが、読売新聞の報道(2011.7.16)によると、横路衆院議長が、「空席が多い。特に前列の議員の空席が目立って見苦しい」と苦言を呈したらしい。

不信任決議案の時は緊張感もあったろうが、70日という延長国会になり、菅総理も一応は「退陣」の意向を表明した事だから、全体の雰囲気は気が抜けたのだろう。

でも、空席が目立つと言うことは国会議員数が多すぎ、1人1人の議員の存在感が低く、欠席したところで大きな影響はないと考えているのかも知れない。衆議院480人ではなく半数に減じれば、それだけ存在価値が高くなる。議員の責任感も大きくなるのだ。

政府のスポークスマンである官房長官の記者会見も、真ん中部分の席が、がら空きの映像を見る。

重大事件が発生したときは、政府の見解を確認するために満席に近くなるだろうが、特にコレと言った重要事項のない時はがら空き状態だ。

政府の発表する事項も、重要な点は隠蔽され誤魔化される。政府も国民の過大な反応を避けるために言い回しも工夫されている。質問も突っ込んだ質問は出来ないようだ。

一方、総理の記者会見は、結構席が埋まっている。総理だから何か重大な政策を発表するかも知れないと言うことだろう。しかし、先の「脱原発」表明記者会見のように十分に検討されて発表された内容ではないために、批判が高まれば「個人的思い」とトーンダウンしては、政治不信も極まれりだ。

又、日本の政治がどう評価されているかは総理の国連総会での演説議場を見れば分る。米大統領の演説では満席状態であるが、日本の総理の番になると、退席者も多く空席が目立つのだ。

政府筋は、日本の提案をしっかり説明できたというが、こんな空席でどれだけ世界に発信されたかは不明だ。

世界は、日本にマネーだけ期待しているのかも知れない。

それにしても、議員1人1人の存在観(価値観)を高め、国民が安心して国政を任せられる総理が出てくるまで、会見場、議場の議席は埋まらないのだ。


写真左:13日の菅総理の「脱原発」表明会見 久しぶりの会見と会って議席も埋まっていたが、日本のエネルギー政策という大きなテーマであったが、背景となるデータが示されず、説得力に欠け、批判も大きく、国会で「個人的思い」とトーンダウンした。あってはならない会見だ。 2011.7.13民放テレビより

写真右:衆議院本会議での前列の欠席が目立つとの横路衆院議長の苦情を伝える読売新聞2011.7.16

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