2013年7月10日水曜日

関東大震災が近いのか:10日午前0時21分、相模湾地震M3.9、震度4発生

関東大震災震源域は沖合い約40km
小田原城天守閣から
M7クラスの関東大震災が近いのか。10日、午前0時21分頃、相模湾を震源とするM3.9,湯河原で震度4を観測したというニュースを讀賣新聞(2013.7.10)で知った。

当日はTBSのニュース23で党首討論を見ていたが、面白くなかったので途中で止め、寝ている時間なのでテレビで地震情報が流れたかどうかは知らないが、最大震度4から考えると流れたのだろう。

気象庁地震情報
10日朝、気象庁の地震情報を見た。7月10日00時25分発表の情報を見ると、震源域は北緯35.1度、東経139.1度、震源の深さは約10km、M3.9で、震度3が熱海市、震度2が網代、震度1が伊東市、下田市などだ。

新聞では震度4が湯河原町、震度3に小田原市、箱根町、真鶴市などが加わっている。

今回の震源地は熱海沖のようだが、東に約35kmの北緯35.1度、東経139.5度は1923年9月1日11時58分に東京大学理学部地震学教室の地震計を大きく動かした関東大震災の震源域でもある。

首都圏直下型地震の代名詞のように言われている関東大震災は南海トラフ上で発生した巨大地震なのだ。

つい最近も相模湾を震源とする地震の発生があったような記憶があるので、日本気象協会の相模湾を震源とする地震情報をbousai.tennki.jpで調べると、今年5月15日に発生していた。遡ると2012年1月25日M3.7、2009年4月29日M2.4,2009年2月12日M3.1、2008年11月11日M3.3,2008年8月1日M2.6,2008年7月25日M3が観測されていた。

2012.1.25の相模湾地震
の震源域は関東大震災の
震源域と重なる
このうち2012年1月25日13時16分に発生した相模湾地震は1923年9月1日の震源域に重なるのだ。

今、地震学者は南海トラフ関連の巨大地震に注目するが、相模トラフ関連の地震もM7クラスの首都直下型地震の一つとして注目されている。

ところで次に関東大震災M7クラスの地震が発生するのはいつか。
1703年の元禄地震M7.8,1855年 安政江戸地震M7.0,1923年 関東大震災M7.9から考えると100年に1度巨大地震に襲われたことになる。1923年から100年というと次は2023年頃となり間近に迫っていることになる。

ところが、再来期間を220年とする説もある。1703年の元禄地震と1923年の関東大震災の間隔だ。そう考えると2140年と言うことになる(災害社会 川崎一朗 京都大学学術出版会 2009.4.15)。

間近に迫っているのか、もう少し先なのか。確実に言えることは必ず来るのだ。

南関東周辺の「ひずみ蓄積」 元禄関東地震の後、
関東大震災が起きた領域の東側に、まだ地震が
起きていない領域がある
AERA 2013.2.25



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2013.8.6掲載
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