2013年7月31日水曜日

全柔連・上村さん 「自分しかいない」は大きな誤解では

全柔連の上村会長! 「自分しかいない」は大きな誤解ではないか。そう思う人間ほど、組織にとっては必要ないのだ。内閣府から早期辞職勧告を受け、やっと8月末に辞任すると発表した。こんな不祥事が明るみに出ない限り、上村さんが全柔連の会長で講道館の館長であることなど知らなかった。

辞任時期を先送りする発表ごとに、評判を落とす結果になった全柔連であるが、どうしてここまで粘ることができたのか。

先には世界柔道連盟の会長が来日し、上村さん擁護の記者会見をしたし、講道館創設者の孫に当たる方も上村さん擁護の発言をしていた。

そこまでしても辞任の先送りをしたかったのだろう。

「今辞任したら組織が混乱する」、「組織改革は自分の手で道筋をつける」ことが主な理由だったのだろうが、自分の息のかかった人間を執行部に配しているところをみると、背後に大きな利権が転がっているのだろう。

その利権を手放したくないために、講道館の館長職は切り離して問題解決にあたろうとしている。

おそらく会長辞職後、守ろうとした利権が週刊誌などで暴露されるのだろう。

私の少年のころは柔道は子供の憧れだった。今は野球、サッカーだが、65年ほど前は柔道だった。「少年」という雑誌だったと思うが、柔道着に日の丸を付けた少年(名前は忘れた)が主人公の漫画が流行ったのだ。

今でも人気はあるし、日本オリンピックの発祥のスポーツのはずだ。

人事の一新、外部人材の登用、選手の強化育成、そのほか助成金の返還など難しい問題を短期間に解決していかなければならない。

今までの執行部が関与すると人脈の維持、利権の維持で大胆な改革などできない。しがらみの少ない新しい人材で大胆な改革を推進すべきだ。

特段の理由がない限り、新しい執行部に以前の理事が名を連ねることは、重ねて全柔連に自浄能力がないことを世間に示すもので、あってはならないことだ。

「自分しかいない」と思う人間ほど組織にとっては必要ない人間なのだ。



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