2013年12月26日木曜日

安倍政権の1年:忘れてしまったのか「国民目線」、旧態依然の自民党へ回帰

忘れてしまったのか「国民目線」、安倍政権の1年は先の総選挙で長い野党生活から「自民党は変わった。国民目線の政策」を進めると訴えたはずだが、衆議院に続き参議院でも大量議席の確保による「ねじれ国会」解消で、初心を忘れ旧態依然とした自民党の性格を丸出しにしたのではなかろうか。

安倍総理の政治信条は「憲法改正」、「歴史認識」にあると言われている。先の第1次安倍政権では国民投票法を成立させ、更に憲法改正に向け突き進むのかと思ったし、河野談話見直しなど歴史認識にも踏み込んだ発言をしていたが何故か封印した。タカ派と見られることを嫌ったのだろう。

今(2611時)、安倍総理が総理1年目を迎え、在職中に念願の靖国神社に参拝するというニュースが流れた。韓国、中国がどう反応するかだろう。

経済政策では、リフレ派と組したインフレターゲット、思い切った金融政策は日銀総裁をも更迭し市場の期待感に応えた。アベノミクスが一定の効果を上げようとしている。さらには成長戦略、家計への儲けの分配のため企業へ賃上げも要求している。その見返りに企業へ優遇策を与えてもいる。

消費税増税はリフレ派の内閣参与がこぞって延期を主張していたにもかかわらず増税へ決断した。学識経験者の意見を聞いたが、ほとんどが賛成意見だったことも影響したのだろう。

しかし無理もあった。家計圧迫は庶民いじめと映り内閣支持率の下落が始まったが、景気腰折れ対策として法人税減税など企業優遇策をこれでもかこれでもかと打ち出してきた。消費税増税3%の内2%分が景気対策に当てられたほどだ。

それほど景気の腰折れが心配なら、消費税増税は遅らせるべきではなかったのか。無理を押し通そうとするから政策の整合性にも無理がかかってくる。

国会終盤の特定秘密保護法案の国会審議、採決は頂けない。旧態依然とした自民党体質を目の当たりにした。

「私が、もう少し説明すれば良かった」と記者会見で反省していたが、こんな重要法案を担当大臣、官房長官に任せっきりにしたのか。「アメリカから要求されている」とも説明していたが、学識経験者、文化人、メデイアのほとんどが反対する法案をごり押ししたことは支持率に大きく影響するだろう。

2014年度予算案も、国土強靱化に名を借りた公共事業の大判振る舞い、診療報酬改定などで族議員の顕在化、利権争いの様相を呈した。財政再建も目指すと言うが消費税増税だけが対応策では心許ない。

安倍政権は、もう一度思い出す必要がある。何故4年前に下野する羽目になったか。

国民は自民党の長期政権に飽き飽きしていた。政官癒着も目を覆うばかりで年金不祥事は野党から攻撃される的だったし、政権交代へ大きく影響したはずだ。「ここらで変えてみよう」「自民党にお灸を」と言うことになった。

「一度下野して考え直せ」が有権者の気持ちだったのだ。

ところが、民主党政権の不甲斐なさに自民党復権が早まった。先の衆院選で大量議席を確保、参院選でも勝利し、「ねじれ国会」を解消させた。やろうと思えば何でも出来る環境は整った。

アメリカが「ねじれ国会」で債務上限問題がこじれ、政府機関一時閉鎖になったことでオバマ政権を「弱い政権」、一方日本の安倍政権を「強い政権」とメデイアは評したほどだ。

2年目に入り安倍政権はどういう舵取りをするのか。

4月からの消費税増税は安倍政権にとっては試練だろう。岩盤規制緩和を強力に進め成長戦略を実効性のある内容に持って行けるか、企業の賃上げが成功するかどうか。


すでに内閣支持率は50%スレスレだ。政策は人気投票であってはならないが、政権運営には細心の注意が必要だ。言論へも口出ししている。NHKの偏向放送批判でNHK会長が更迭される。野党がだらしない現在、国民の監視が重要になる。

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