2015年11月22日日曜日

大阪W選(2):おおさか維新の会2勝で、国政にどう出てくるか

午後8時過ぎたと思ったら、NHKが早々とおおさか維新の会、松井井さん、吉村さんの当確を流した。ほとんど開票が進んでいないので出口調査と選挙期間中の情勢判断でおおさか維新の会が優勢だったのだろう。橋下さんの勝利で国政も振り回されるのだろうか。

安倍官邸は自民党候補がいながら橋下、松井さんに妙な動きをし自民党大阪府連も半信半疑だっただろう。自民党がまとまりきれなかった要因は官邸にあるし、投票率が低かったこともあって大阪の意地があったのか。

安倍さんには橋下さんがくっついていれば人気も落ちないという姑息な感情があったのではないか。政治通の間では市長退任後、安倍改造内閣で入閣するという噂も流れている。

でも近づき過ぎるとどんなことが起きるか分からない。仲違いから敵にされてしまう事例が余りにも多すぎる。敵を罵倒することが、「発信力」と誤解されているところに人気の根源がある危険な存在にしか見えない。

地方自治体の首長の言動がこれほどメデイアに取り上げられることも珍しい。何かに付け面白い話題を提供してくれる貴重な存在なのだろう。メデイアにも出、街頭にも立つことで橋下さんは存在感をアピールしている。

大阪都構想が先の住民投票で負けたとは言え、その差は1万票余りに僅差で完全に負けたとは言えない。今回の選挙で大阪都構想が主要な判断材料になったのか、知事候補、市長候補の人物に重点が置かれたのかは、その後の調査を待たなければ分からないが、おそらくは後者だろう。

地域政党を主張する「おおさか維新の会」には現役国会議員もいるので、また橋下さんの意向で振り回されることになるのだろうが、安倍政権の補完政党の立場を取ると飲み込まれる恐れもある。

今回、有権者から認められたことになる大阪都構想のハードルは高い。大阪府だけで対応出来る問題ではないだけに尻すぼみの運命か。

政治的に喧嘩ばかりしている府政、市政に有権者は本当に評価しているのか。


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